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神奈川県相模原市

相模原市麻溝公園拡張区域の計画を見直し整備

2014/07/15 日本工業経済新聞(神奈川版)

 相模原市は、相模原麻溝公園(相模原ギオンスタジアム・南区)の競技場などの拡張整備事業について、25年度から一部の施設において、当初の整備計画の見直し、設計作業に取りかかっている。26年度は、17日に実施設計委託の入札を行うともに、一部工事にも取りかかる。見直しは、利用者のニーズの変化や東日本大震災を契機に防災機能を高めることを目的に行う。

 麻溝公園は、(財)日本陸上競技連盟第2種公認1周400m×9レーンのトラック、その中にはサッカー、ラグビーの公式試合が可能や106×69mのフィールドを備える。

 同公園の拡張整備は、平成15年に策定した基本計画及び基本設計に基づき整備が進んでいる。今回の見直しは、完成した第2競技場における大規模大会の誘致、観るスポーツに対するニーズの高まりや、東日本大震災後に緊急消防援助隊の進出拠点及び広域応援活動拠点として指定され、区域における防災機能がさらに重要となっていること等を踏まえ、多様な機能の充実を図ることを目的に行う。

 敷地の有効活用を図るため、観客スタンドを設置することができない野球場に変え、災害時におけるオープンスペースや臨時駐車場(219台分)としても活用可能なスポーツ広場(6、570平方m)の配置を決めたほか、大規模大会の誘致のために必要な、競技場メインスタンド側へのアプローチゾーン及び観客用滞留ゾーンを設ける方針を立てた。競技場の仕様の見直しによる雨水排水量の変更に伴い、雨水調整池の形状及び容量も見直す。

 さらに、クロスカントリーの競技大会の誘致が可能な機能を持たせた外周ジョギングコース(延長1、430m)を付加した。

 今年度は、17日開札の第6駐車場、スポーツ広場、雨水調整池、防災施設等の設計を手がけるとともに、既存スポ-ツ広場解体・除去工事、ジョギングコース、駐車場、スポーツ広場の整備を行う。実施設計の部分の工事は27年度から着手する。


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