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神奈川県立近代美術館鎌倉館の改修に向け事前調査

2014/07/10 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県教育委員会は、県立近代美術館鎌倉館本館(鎌倉市雪ノ下)改修に向けた事前調査業務委託の入札手続きを開始した。業務は地下遺構や建物の意匠等を損なうことなく、耐震・改修工事を行うことが可能かどう判断するため、現況調査を実施し、工法等を検討するために必要となるデータを作成するもの。教育委員会では、調査結果を踏まえ、判断したいとしている。

 県立近代美術館鎌倉館本館は、市中心部の鶴岡八幡宮の境内にあり、昭和26年の建築。敷地面積4、243・12平方mのなかに鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て、延床面積1、575平方mの構造・規模。パリ万博日本館建設を手掛けた坂倉準三の設計による。

 事前調査では、躯体の劣化状況調査・形状調査、電気、ガス、水道などの設備調査、コンクリート、大谷石、鉄筋、鉄骨などの部材強度のほか、建物前面の平家池と呼ばれる池内部の柱基礎などを調べ、耐震・改修工事を実施する場合の補強工事内容、概算工事費、工事工程を提案する。

 県内に本店を有する建築設計企業を対象に、21年4月以降、国または県が発注する同種業務の履行実績を条件に付け参加を募っている。開札日は23日。履行期限は12月15日。県教育委員会では、結果を踏まえ、その後の対応策について考えたいとしている。


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