県が三浦市内に残る自然環境の保全を目的に進めてきた小網代の森の整備が完成の運びとなり19日、それを記念して式典を催すこととなった。
小網代の森は、三浦市の三崎町小網代、初声町三戸の一部から成り、広さ約70ha。県によると関東・東海地方では、唯一、水系を軸に森林、湿地、干潟及び海が自然な状態でまとまって完結した集水域が残っており、貴重な生態系を形成している。
県では、森とその周辺地域に大規模な開発計画があるなか、この貴重な自然を後世に残す必要があると考え、地権者との話し合いを進め、土地の買い取りを進めたほか、地権者による自主的な保全や寄付などで、用地の確保し、保全及び整備に当たってきた。県では、森を環境学習の場として活用する。
19日の式典には知事、三浦市長、県議会議員、森の保全活動を行っているNPО法人が出席する。一般の利用は20日から。