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神奈川県鎌倉市

鎌倉市がインフラ白書作成委託を国際航業と契約

2014/07/23 日本工業経済新聞(神奈川版)

 鎌倉市はこのほど、公募型プロポーザル方式で選定作業を進めてきた市が保有する道路、公園、下水道、河川など社会基盤施設(インフラ)の維持管理計画策定の前提となる施設の現状についてまとめた「白書」の作成に関する業務委託に関し、国際航業神奈川支店を特定し、契約を交わしたことを明らかにした。年度内にとりまとめる。27年度から白書を踏まえ、社会基盤施設のマネジメント計画づくりに着手する。

 保有する社会基盤施設について市では、配置状況、利用状況や稼働状況、また施設運営に要する経費や老朽化等の実態を把握するため、3月にインフラ更新費用の推計やマネジメントの今後の進め方についてまとめたものの、市が所有するすべての社会基盤施設については把握できていないという。

 現在、同市のインフラは、道路は一般道路で約620㎞、構造物はトンネル17本、橋りょう213橋を数える。下水道は汚水管きょ約500㎞、処理場2箇所、ポンプ施設7箇所を有し、雨水は約240㎞を管理する。公園は総合公園1箇所をはじめ街区公園230箇所(22ha)、緑地100haを有する。

 白書は、来年度に予定している社会基盤施設のマネジメント計画策定に必要な基礎資料として策定するもので、合わせて維持管理基本方針(案)についてもとりまとめる。

 公募型プロポーザルで事業者を選定することを決め、過去10年で市町村の公共施設等の白書など同種業務の受託した事業者などの条件を付け募集を行ったところ、4者が参加した。関係職員で成る選考委員会で審査し、国際航業を特定した。選考委では「鎌倉市の現状に沿って詳しく提案されていた。次の段階であるマネジメント計画の策定を見据えた提案」と評価した。履行期限の27年3月末までにとりまとめる。市はそれを受け、27年度から社会基盤施設のマネジメント計画づくりに着手する。


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