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神奈川県が環境アセス予測評価書を公表

2014/07/23 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県は17日、横須賀市が計画するごみ処理施設建設に伴い、条例に基づいてとりまとめた環境影響予測評価書(環境アセス)を公表するとともに、縦覧手続きを開始した。県の予測評価書案に対する審査書を踏まえ作成したものだ。

 横須賀市のごみ処理施設は、既存の可燃ごみ処理施設が稼働後30年以上経過し、老朽化が進んでいることから計画されたもので、長坂5丁目の全体が近郊緑地保全区域及び風致地区に指定されている土地に、総事業費220億円を投じ、全国で採用例が多いストーカ式の焼却炉3炉、高さ59mの煙突を整え、一日当たり360㌧を焼却処理するほか、30㌧の鉄・アルミなどの不燃ごみなど選別施設を建設し、関連事業として搬入道路の新設及び既存道路の改修を行うもの。さらに、施設の建設に伴う、約16haの土地造成を実施し、隣接する用地に発生土を処分するために約7haの発生土処分場を建設する。31年度の完成目標で、隣の三浦市との共同事業だ。今年度は前記の道路新設に向けた工事を計画する。

 予測評価書で示された工事スケジュールによると、1年目に発生土埋立工事と道路工事に着手し、一年目後半から解体工事に取りかかる。2年目で造成工事の着工、3年目から本体工事を始める。6年目からの稼働を目指す。

 同書では審査書において、指摘のあった住民への配慮について、理解を得るよう努めることを記すとともに、大気汚染、水質汚濁土壌汚染。騒音・低周波音、振動、悪臭などについて予測し、対応方針を示している。


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