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神奈川県が南足柄市と箱根町を連絡する道路のロードマップを公表

2014/07/24 日本工業経済新聞(神奈川版)

 県県土整備局はこのほど、昨年度に事業着手した南足柄市と箱根町を連絡する道路(県道731号・矢倉沢仙石原)の事業実施に向けた道筋、いわゆるロードマップを明らかにした。東京オリンピック・パラリンピック開催(32年)を視野に、31年度までの開通を目指し、整備を進める計画だ。

 連絡道路は、同市矢倉沢と同町仙石原を結ぶ路線で、既存の林道を活用し、整備を図る。矢倉沢の御殿場大井線から定山林道(延長1.8㎞)に入り、黒白(こくびゃく)林道(1・1㎞)、明神林道(8・0㎞)を経て仙石原の国道138号に至る10・9㎞の路線。

 県では、道路に関し、新たな道路ネットワークの充実により、災害時の代替ルートとなるだけでなく、両地域の広域連携が促進され、観光振興をはじめとする地域活性化にも役立ち、箱根地域の渋滞緩和を図る重要な路線と位置づけている。

 整備に当たっては、国立公園内などを通過することから、自然環境への影響を極力少なくするため、大規模な改変は行わないこととし、乗用車等が安全に通行できるよ、法面の崩落対策や交通安全対策などに留める考えだ。

 昨年度から事業に着手し、県西土木事務所において御殿場大井線から延長1・8㎞の定山林道区間の詳細設計と、起終点の交差店の詳細設計のほか、法面調査を実施している。

 今回のロードマップの公表は、昨年12月の県議会一般質問において知事が明言したものだ。

 ロードマップでは、27年度までに法面、局部改良、金時トンネル補修、橋りょう架け替えなどの調査設計を行う。合わせて工事に向けて林業関係者など関係機関との協議や用地取得に当たる。27年度から本格的な工事に入る。担当は県西土木事務所(開成町)。


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