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(社)長野県建設業協会松筑支部

松筑支部が松建と意見交換

2016/05/27 長野建設新聞

長野県建設業協会松筑支部(深澤信治支部長)と長野県松本建設事務所(石井杉男所長)の意見交換会が24日、松本市内の松筑建設会館会議室で開かれ、県側が本年度事業の執行計画を説明した後、松筑支部からあげられた3項目の要望について意見を交換した。

冒頭に深澤支部長は、20日の支部通常総会で支部長に就任したことや、その時に発足した新執行部を紹介した後、「本日は3点の要望をあげさせていただくとともに、この4月に松本建設事務所、奈良井川改良事務所に新たに着任された方々との顔合わせの意味も合わせた意見交換会」と意見交換会の意義を強調。石井所長は「今年度の発注の考え方は、上半期に8割を目標としている。早期の発注に努めたい」との方針を示した。

その後、懇談に移り、最初に県側から本年度の松本建設事務所と奈良井川改良事務所における事業執行計画の概要が5つの柱に沿い説明された。その中で、国道143号の青木峠については、「事業化に向けてルートの検討を進めていく」としたほか、(主)上高地公園線の上高地トンネルは7月19日に開通する予定であることが報告された。さらに(主)塩尻鍋割穂高線の今村橋は仮橋の設置等本年度から工事に本格着手することなどを説明した。

続いて、協会松筑支部からの要望として、最初に「3000万円以上の工事は総合評価方式を多く採用してほしい」と求めると、県側から「平成27年度に発注した対象の30件のうち24件80%で総合評価方式を採用した。積極的に活用していかなければならないと思っている」と回答すると、協会側から「地域貢献型は非常にいい入札制度だと思うので、地域を活性化していくためにも採用してほしい」という声や、「県全体でみると年々総合評価方式が減っていると思う。農政や林務では7000万円の工事でも受注希望型で発注されている工事がある」と述べると、県側から「地方事務所長に伝える」と回答した。2つ目として「開札結果の公表を早くできないか。また、くじ引きの場合は結果が出た時点で公表できないか」と求めると県側は「公開要領により、開札結果は予定価格および入札者名、入札金額の公表については開札日の翌日とされているが、出来る限り開札日当日の公表に心がけたい。またくじ引きの落札候補者については、公開要領で公開の対象としていない。そのため公表できないということでご了承いただきたい。なお基本的には開札日の翌日に落札候補者にメールで通知するよう速やかな対応を心がけている」と回答した。3点目として「今年度松本建設事務所において発注される試行的工事について、フレックス工期、週休2日制・適正な労働賃金の評価など対象工事を教えてほしい」と求めると、県側から週休2日を確保するモデル工事には松本市寿の(一)町村白川村井(停)線県単道路改築工事と筑北村山崎の(主)丸子信州新線防災・安全交付金(交通安全)工事の2件。総価契約単価合意方式の試行工事は山形村上竹田の(急)上竹田防災・安全交付金(急傾斜地崩壊対策)工事。リサイクル製品(資材)利用促進モデル工事には、島々~三溝新田の(一)波田北大妻豊科線社会資本整備総合交付金(道路)工事と松本市寿の(一)町村白川村井(停)線県単道路改築工事の2件で行うとした。フレックス工期の対象は「原則全工事が対象」としたほか、適正な労働賃金の評価対象工事は「ないのではないか」と回答した。

【写真㊤松筑支部執行部】

【写真㊦県側出席者】

協会側 県側

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