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新潟県三条市

栄スマートIC近くに新工業流通団地46ha造成

2016/09/30 新潟建設新聞

 三条市が栄スマートIC近くで整備を計画する(仮称)工業流通団地の整備範囲と面積がおおむね確定した。福島新田、一ツ屋敷新田、若宮新田地内に46・1ha(分譲予定面積36ha)を整備するとともに、工業団地に勤務する就業者向けの住宅団地を帯織地内に造成する。いずれも県央土地開発公社事業として造成し、2019年~20年度の分譲開始を目指す。


 新たな工業流通団地は、製造業、卸・運送業、印刷業、リース業が対象で、市内14の工業団地の中では最大規模となる。すでに市内15社から進出の申し出があり、市外業者からの問い合わせも数件寄せられている。

 今後は約70人の地権者と交渉を進め、早期整備と分譲を目指す。分譲価格は、隣接する見附市の坪単価5万5000円を下回る額を想定する。

 また、住宅団地の造成規模は、公共施設を含め2・8ha(分譲予定面積1・8ha)。日本海聖高等学校(見附市)の移転予定地だったものの、ことし7月に取りやめとなっていた。

 市は、新工業団地近くで住宅団地の整備を検討していたが、必要面積が確保でき、日本海聖高校の進出白紙による地権者の救済にもなるため、同地での整備を決めた。

 分譲面積は1戸あたり60坪とし、90区画程度を考えている。本年度から実施設計に着手し、造成は来年度~18年度に行う。

 市は、28日に開かれた市議会の経済建設常任委員会協議会で事業内容を説明。委員から工業団地に関し「長岡スマートIC近くで整備計画がある工業団地と競争になるのでは」「最小分譲面積はどの程度か」などの質問があり、市は、「坪単価をできるだけ安く設定し、分譲面積は個々の希望にできるだけ沿えるよう検討したい」と回答。

 また、住宅団地の分譲対象、汚水処理への質問には、「分譲当初は工業団地就労者を条件とすることになる。汚水は帯織農業集落排水につなぐことを想定する」とした。

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