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茨城県小美玉市

小川・橘統合小/校舎は来年8月着工

2016/10/01 日本工業経済新聞(茨城版)

 小美玉市は、小川・橘統合小学校の新校舎建設について、来年8月から着工する方針を固めた。来年度当初予算に2カ年継続費を盛り込み、年度明けの早い時期に工事を公告、6月議会で議決承認を求めるという流れになりそうだ。本年度は移転先となる小川南中学校校舎解体の工事も控えており、こちらは来年4月着工に向けて発注準備を進めている。 市では1985年度のピーク時以降、児童生徒が年々減少しているため、2015年2月に市立小中学校規模配置適正化実施計画を策定。小川南中学校区の小川・橘統合小は、旧小川高校へ移転する小川南中(小川686―1ほか、A4万7153㎡)の跡地に建設する。当初計画における概算事業費は約13億7800万円。

 新校舎の規模は5000㎡程度を想定。基本・実施設計は㈱匠建築研究室(水戸市)。現校舎よりも角度を付けて南向きになるよう配置。これによりグラウンド側に進入路などの造成を行う。校舎後方の駐車スペースも広く取ることができるようになる。学校へのアプローチは2カ所。既存の正門と体育館付近の入口を計画。また、既存正門の左側に車両動線を設け、統合小学校で想定されるスクールバスといった車両の動線と歩行者の動線を分離させる。

 内部については、1階部分に職員室、校長室、放送室、保健室、昇降口、特別支援教室と多目的室を設ける。多目的室は、放課後児童クラブとして使用する予定。特別教室は廊下を挟んで反対側に図工室と家庭科室を配置。

 2階部分には、1~3学年の教室を配置。普通教室には多目的スペースを設けることによって教室を広く利用できるようにする。特別教室は理科室とラーニングセンターを配置。

 3階部分には4~6学年の教室を配置。普通教室には2階と同様に多目的スペースを設ける。特別教室は音楽室を配置。

 1998年建築の体育館はそのまま利用する。規模はRC造2階建て、延べ2143㎡。プールについては小学校用に改修する。

 小川南中の既存校舎は、RC造3階建て、延べ4489㎡。1966年以降に建築された。解体工事費は1億3000万円。年度内に一般競争入札で工事を発注する予定。工期は240日間。

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