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国土交通省北陸地方整備局(建設),その他記事(民間)

橋建協と意見交換/技術伝承へ長大橋計画も/施工期間前の交代要望

2016/10/01 新潟建設新聞

 日本橋梁建設協会(石井孝会長)は9月29日、新潟市のホテルラングウッド新潟で北陸地方整備局(中神陽一局長)との意見交換会を開催した=写真=。橋梁保全工事での配置予定技術者施工期間前の交代や長大橋プロジェクト計画への要望が出された。


 今意見交換会では、協会側から鋼橋の発注量が1995年のピーク時86万tに比べ昨年度は21万tとなっている厳しい現状に言及。100年使える橋梁や担い手確保などを重点に意見交換に臨んでいることを説明した。

 配置予定技術者については「本工事施工期間前に交代配置できることを認めてほしい。技術者を効率的に配置したいにもかかわらず工期が伸びるということは、逆向することにならないか」と意見。整備局は「本省に伝えたい」との姿勢を示した。

また、設計時点で想定していない条件が発生することも多いことから「設計や施工で連携する仕組みで検討してもらいたい」と要望。これに対し「技術提案交渉方式も一つの方法。考えていく必要がある。機会があれば提案してもらいたい。他の地方整備局の状況もみながら考えたい」と答えた。

 長大橋プロジェクトについては、「アーチ橋など多様な形式の橋梁は、鋼橋技術者が技術を伝承できるチャンスとしては最後となるかもしれない」とし、フリー討論でも意見を出した。整備局は「アーチ橋やトラス橋も検討している」と回答。「施工写真などを撮影して積極的に発信したい」との考えも示した。

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