阿賀野市の本年度第１回となる入札監視委員会（委員長＝佐伯竜彦新潟大学教授）が、９月29日に開催された。２０１６年２月～７月の発注状況の報告や抽出案件５件について審議を行ったほか、ことし８月１日以降に入札公告等で最低制限価格制度要綱の一部改正したことが報告された。

　発注工事総括によると、同期間の総件数は91件で当初契約額合計は17億６８９２万９８４０円。平均落札率は95・８１％だった。昨年同期と比べ０・６７％減、前期と比べ０・７３％の上昇となった。

　委員からは高い落札率となっている理由について質問が出され、事務局は「建築工事は資材の高騰、土木工事では積算の精度が高くなってきていることが考えられ、これらが落札率上昇につながっているのではないか」と述べた。

　また「工事現場に近い業者がだいたいその工事を落札しているように見受けられるが、市は指名通知の際その地域を考慮して指名を行っているのか」との問いには「阿賀野市では指名通知の際、地域にこだわりを持って指名は行っていない」とし「業者は地元の工事はできるだけ自分の所が獲りたいという地元意識の傾向があるのではないか」と応じた。

　抽出案件は次のとおり（①工事種別②請負業者③当初契約金額④落札率⑤担当課⑥入札参加者数）。

　◆制限付一般競争入札

　◇学教工６号安田中学校屋内体育館天井改修工事＝①建築②坂詰組③３３４８万円④97・９８％⑤学校教育課⑥９

　◇学教工７号保田小学校屋内体育館天井改修工事＝①建築②坂詰組③３３９１万２０００円④98・９８％⑤学校教育課⑥９

　◆通常指名競争入札

　◇下水９号上高関50号舗装復旧工事＝①舗装②加賀田組③３２２万９２００円④61・２７％⑤下水道課⑥８

　◇学教工14号保田小学校増築工事＝①建築②研創③７３９８万円④97・７３％⑤学校教育課⑥10

　◆随意契約

　◇農畜２号グリーンアクアセンターエコハ－ズ解体点検・応急修繕＝①機械器具②ヰセキ信越③２３５万４４００円④１００％⑤農林課⑥１

【写真＝本年度第１回の委員会を開催】