新潟県地質調査業協会は14日、南魚沼市の県立塩沢商工高校で土木系科目を履修する生徒の実習に参加し、地質調査の基本的な試験作業を指導した。
同校は県内で唯一、商業系と工業系の2つの専門学科を設置。在学中に2級土木施工管理技士の受験が可能で、卒業時に即戦力となる人材育成を目指している。
この理念に賛同する県地質調査業協会は、継続的に生徒の授業を支援。実習を通して地質調査に対する関心を深め、将来の選択肢に加えて欲しいとの希望から協力を続けている。
校舎裏の盛土で行われた実習には、3班に分かれた3年生11人が参加。スウェーデン式サウンディング試験、ポータブルコーン貫入試験、簡易動的コーン貫入試験を順に体験した。
各班には協会に加盟する9社の代表が立ち合い、器具の名称や使用に際しての注意点、操作手順などを説明。測定係や記録係の担当を決め、懸命に器具を扱う生徒たちに声を掛け、時には手を取って一緒にハンマーを打ち下ろして実習を指導した。
協会員の一人は「地元の建設・土木関係への就職に期待したい。小学校にも液状化実験の出前授業を予定している」と今後も協力を継続する旨を語った。
【写真=基本作業を指導した】