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【インフラ点検】近接目視にロボット技術を

2017/10/18 本社配信

 ロボットや人工知能(AI)を用いたインフラ点検手法の導入を目指す国土交通省は、近接目視点検にロボットによる撮影と記録を加える手法を検討している。点検員による近接目視点検では、点検員が手の届く範囲に近付いて目視確認と打音までは行うが、写真撮影の省略やドローンをはじめとするロボットで十分計測可能な変状については、人による計測と記録(チョーキング)を省略することで効率化を図る。

 近い将来は、近接目視点検の前にロボットによるスクリーニングを行い、点検・診断範囲を絞り込んだ上で目視確認と打音までを専門家が行い、写真撮影とチョーキングの省略を視野に入れている。

 ロボットで行う点検にAIによる変状検知機能を組み合わせ、人の手で行う必要がある診断箇所を絞るとともに、点検写真の整理の自動化、打音・目視診断の支援、点検と診断結果を蓄積していくことで、現状よりも格段に効率的なインフラ等の管理を実現させる。

 次世代社会インフラ用ロボットとして試行的導入に向けた検証が推奨されていたトンネル維持管理用のロボット技術に関しては、近く評価結果が公表される見通しで、性能要求が認定された技術は本格導入していく考え。国交省の評価結果を踏まえて地方自治体でも導入が進む可能性がある。

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