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県18年度当初予算案いばらき自民党へ説明/公共事業費1180億円/県単分は235億円

2018/02/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 県議会最大会派のいばらき自民党は13日、県から2018年度当初予算案の事前説明を受けた。それによると、公共事業費は前年度当初比0・9%減の1180億円程度。このうち国補分は3・9%減の945億円程度、県単分は13・5%増の235億円程度。主な施策として、緊急輸送道路の整備など緊急輸送対策強化事業に215億6800万円、道路や堤防の除草・修繕などの維持・管理対策事業に131億100万円を配分。新規分では、あすなろの郷再編整備関連事業やアクアワールドリニューアル事業などを盛り込んだ。

 一般会計の予算規模は1兆1120億円程度で、このうち投資的経費は1460億円程度。いずれも前年度当初と比べて同程度となった。

 「新しい豊かさ」「新しい安心安全」「新しい人財育成」「新しい夢・希望」へのチャレンジを掲げ、各種施策を推進する。

 新しい安心安全へのチャレンジでは、緊急輸送対策強化事業に前年度比15億4800万円増の215億6800万円、河川激甚災害対策特別緊急事業などを活用した鬼怒川の集中的な改修に26億1500万円、冠水や落石・のり面対策などの防災・減災対策事業に15億6000万円を設定。

 新規には神栖済生会病院と鹿島労災病院の再編統合に係る施設整備等に対する支援に1億7200万円。あすなろの郷については、民間活力の活用や地域移行等の促進に向けた建設計画の作成などに3500万円を充てた。

 新しい夢・希望へのチャレンジとしては、維持・管理対策事業に前年度比15億8400万円増の131億100万円、渋滞箇所の交差点改良や、つくば霞ヶ浦りんりんロード関連道路整備などの地域活性化対策事業に9億4100万円を配分。

 茨城国体に向けた県営体育施設再編整備事業には17億5100万円を盛り込み、競技会場の整備や東町運動公園の再整備に対する支援などを行う。

 新規では、宿泊施設立地促進事業に10億円を配し、本県の新たなフラグシップとなるホテル等の立地を支援する。

 新しい豊かさへのチャレンジには、企業誘致活動強化事業(本社機能移転強化促進補助)に50億円、イノシシ等被害防止対策関連事業に2億2000万円、茨城モデル水稲メガファーム育成事業(100ha程度)に8500万円を設定。

 このほか、新しい人財育成へのチャレンジでは、アクアワールド県大洗水族館リニューアル事業に1億3100万円を盛り込み、タッチングプールの改修やイルカ繁殖用プール整備などに向けた基本設計・実施設計を進める。

 また、特別支援学校等で計画的なトイレの洋式化を行うため、5400万円を配分している。

 同党の常井洋治政調会長は「常識にとらわれないという大井川知事のカラーが出ている。道路や堤防の除草や修繕などは、われわれ自民党の重要政策大綱をそのまま踏まえていただいた」と評価した。

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