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新潟県新潟市

ICT支援モデルで市職員らが現場見学会

2018/02/21 新潟建設新聞

 国の支援を受けてICT土工の全面的な活用を図る新潟市発注の主要地方道新潟中央環状線(東笠巻新田地内)道路改良工事で15日、現場見学会が開かれた。新潟市の職員らが参加し、ICT建機の操作説明、搭乗体験やTSを使った3次元設計データ実施検査のデモンストレーションなどが行われた。

 大栄建設が施工する同工事では、UAVによる起工測量、MGバックホウやMCブルドーザーなどICT建機を使った施工などICT技術の全面活用を進めており、ICT支援業者として施工技術総合研究所がより効率的な施工計画の策定や3次元データ作成支援、現地指導、ソフトウエアの貸与などを行っている。

 施工延長334m、路体盛土工590立方、路床盛土工1600立方、

 盛土法面整形工500㎡、サンドマット工3120立方、管渠工526m、側溝工23m、路盤工2090㎡のうち、側道の掘削工、路床盛土工、盛土法面整形工事でICT技術を活用する。

 また従来施工との比較のため、およそ20mを従来施工とICT土工で実施。経験年数20年以上の熟練オペレーターによる施工だったため掘削作業で同等、盛土敷均では10%の効率化と、大きな差は出なかったが、丁張り設置や仕上がり確認の時間が無いため作業時間が232分から136分に短縮され、仕上がり確認の省略で作業人数も4人から2人に省力化された。

 現場でMGバックホウを扱う、この道25年のベテランオペレーター田村建設の鈴木修一氏は「希望としては昔のやり方で若手を育てたい」としながらも「人や丁張りを気にせず、施工しやすい」と語る。また「目標物が無いので、周りの作業員が作業内容を確認できているか不安」と話した。

【写真=MCブルドーザーの説明を受ける市職員】

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