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茨城県常総市

2中体育館改修に3・7億/常総IC周辺開発を推進/2018年度当初予算案

2018/03/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 常総市(神達岳志市長)は、2018年度予算案を発表した。主なものでは、水海道中学校と水海道西中学校の屋内運動場長寿命化に3億7440万円を計上し、床や衛生設備などを改修する。また、圏央道常総IC周辺整備に1億268万9000円を設定し、開発を推進。このほか、地域交流センター「豊田城」の漏水対策に8840万円、内守谷浄化センター長寿命化に1億7000万円を盛り込んでいる。

 一般会計の総額は230億5000万円で、前年度比4・5%(9億9000万円)の増。普通建設事業費は27億2502万2000円で、2中学校の屋内運動場改修などが要因となり同20・4%の大幅増。

 水海道中と水海道西中の屋内運動場長寿命化では、工事費3億6500万円、監理委託料940万円を計上。両施設が19年の茨城国体でハンドボールの練習場に決定していることもあり、効果的な老朽化対策を図る。水海道中では屋根、外壁、床、衛生設備などを、水海道西中では床や衛生設備などをメインに改修する計画。

 地域交流センター「豊田城」では、ホール北側を中心に雨漏りが発生しているほか、鉄筋の腐食による壁面の破壊などが確認されている。躯体関係や電気設備などへの影響が懸念されるため、事業費8840万円を予算化し、外壁、屋上、シーリングを改修する。

 公共施設関係ではほかに、自然公園「あすなろの里」で既存建物の改修による物産館の整備を計画しており、事業費810万円を計上。また、耐震診断調査として、保育所施設(水海道第一、四、五保育所)に888万2000円、幼稚園施設(玉幼稚園、飯沼幼稚園)に1000万円を配分している。

 常総IC周辺整備では、都市エリア(約34ha)と農地エリア(約14ha)に分けて開発を計画。このうち都市エリアは土地区画整理で進める予定で、組合の設立認可を県に申請中。本年度内の認可取得を目指す。順調ならば、組合が9月ごろにも造成に着手する見通し。予算案には組合への助成金9000万円などを盛った。

 一方の農地エリアについては、市による土地改良事業を計画しており、18年度に事業認可計画書を作成する。委託料として566万円を計上。

 道路関係では、新設改良に3億6156万2000円、維持修繕に2億6925万8000円、旧県道高崎坂東線整備に2億1640万円、橋梁維持に2億2609万円を設定。

 また、工事を県へ委託し進めている西幹線道路整備事業(鹿小路細野線)に6億3045万9000円。内訳は工事委託料に6億円、水道管移設工事負担金に2252万円など。18年度の開通を予定している。

 公共下水道事業特別会計では、内守谷浄化センターの長寿命化対策工事として、工事に1億5824万2000円、監理委託に1175万8000円を配分。汚泥処理設備や電気設備などを更新する計画だ。

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