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山梨県昭和町

昭和町が生涯学習施設建設を計画 本年度に基本計画策定へ

2018/04/06 山梨建設新聞

 昭和町は生涯学習施設の建設に向け本年度、基本計画をまとめる。建設検討委員会のメンバーを中心に遅くとも今秋には建設委員会を立ち上げ、施設の規模や内容、建設地などの検討を本格化させる。用地買収の進捗によるが、来年度には具体的な設計に着手する可能性がある。

 ことしの2月に町教委を事務局に教育関係者や文化協会員、県立図書館などの職員、町議らをメンバーとした建設検討委員会を発足。建設に向け必要とされる機能などについて協議を始めた。先月27日には他市の同様の施設を視察。山梨市や北杜市、甲斐市の生涯学習施設を見て回った。

 委員からは「ゆったりした造りがいい。楽屋もこれくらい広いほうがいい」と広々とした空間を望む声があった。町教委の担当者も「それぞれの施設が特色があり視察して良かった」と話し、施設計画に生かす考えを示した。 

 町には小規模な集まりであればできる施設はあるが、大きな講演会や演奏会ができるホールはない。また現在の町立図書館の蔵書は15万5000冊を超え、置き場に苦慮しているという。このため新施設は現在以上の規模の図書館や大ホール、さまざまな会合に利用できる会議室を備える方向で検討する。

 検討委では今秋までに大まかな施設規模やホールの座席数、その他盛り込む機能をまとめる見込み。それに合わせ建設地を絞り込む。町教委は「施設に加え駐車場を整備することも考えると、それなりに広い土地が必要。役場近辺には今後町道を整備する計画もある。市街化調整区域も含め用地の検討を進める」と話す。

 検討委は今後1~2カ月に1回のペースで会議を開く予定。次回は早ければ今月中にも開催する。今秋には検討委のメンバーを中心に建設委員会を立ち上げ、施設の基本計画を策定する見通しだ。

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