県峡東農務事務所（武井和人所長）は２０１８年度の主要事業をまとめた。新規事業として笛吹市境川町大窪地区など３地区の整備に着手。耕作放棄地を一体的に整備し、農地中間管理機構を通して担い手に貸し出す。継続事業は15地区を計画。日下部、黒駒東地区で約6.6ｈのほ場整備を実施し、作業動線が小さく効率的に生産できるよう農地の集積を進める。
競争力のある果樹産地を維持・発展させるための基盤整備、「畑地帯総合整備事業」を主要事業と位置づける。同事務所の18年度の予算総額は約14億8000万円。そのうち同事業が約11億5000万円を占める。
同事業では、農作業の安全性や作業効率を高めるため農地を整形・大区画化する、ほ場整備を実施する。また農産物の流通効率を高め周辺住民の生活環境も向上する、農道整備を推進。野生鳥獣による農作物被害を防ぐ、鳥獣害防止柵の設置などにも取り組む。
【新規事業】
◆経営体育成基盤整備事業
・神金地区（測量設計）１０００万円
・大窪地区（測量設計）２０００万円
◆ため池等整備事業
・牛奥地区（測量設計）２０００万円
【継続事業】
◆畑地帯総合整備事業
・上栗原地区（農道）５０００万円
・万力地区（農道・水路）１億４０００万円
・山地区（農道）１億円
・黒駒西地区（農道）８０００万円
・岩手地区（農道・水路）１億５０００万円
・日下部地区（ほ場整備５・２ｈ、農道・水路）１億４０００万円
・藤垈地区（農道）１億１１８８万円
・菱山地区（農道）１億５０００万円
・一宮南部地区（農道・水路・鳥獣害）１億７０００万円
・みさか桃源の郷地区（農道）５５００万円
◆基幹農道整備事業
・東八中央東３期地区（農道）２６００万円
・釈迦堂地区（農道）５００万円
◆一般農道整備事業
・東山東部地区（歩道）４０００万円
◆中山間地域総合整備事業
・黒駒東地区（ほ場整備１・４ｈ、農道・鳥獣害）２億円
◆経営体育成基盤整備事業
・大藤地区（測量設計）１２００万円
【写真＝農業基盤の整備が進む日下部地区】
【写真＝山地区に整備された農道。観光振興にも寄与】
【写真＝武井所長】
