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【塀の安全点検】一般の建築物でも注意喚起を

2018/06/22 本社配信

 大阪北部を震源とする地震により小学校のブロック塀の倒壊が発生したことを受け、国土交通省は学校の塀に限らず広く一般の建築物を対象に建築物の既設の塀で安全点検を行うためのチェックポイントを作成するとともに、特定行政庁に対して所有者や管理者への注意喚起を要請した。チェックポイントを用いた安全点検の実施に加えて、点検の結果、危険性が確認された場合には付近の通行者への速やかな注意表示と、補修・撤去等が必要であることを自治体から注意喚起してもらう。また建築士や住宅メーカー、建設業関係の団体に対しても所有者等から診断などの要請があれば、適切に対応することを依頼している。

 ブロック塀等の点検チェックポイントでは、まず▽塀の高さ▽塀の厚さ▽控え壁はあるか▽基礎があるか▽塀は健全か―について外観で確認し、一つでも不適合がある場合や分からない点があれば専門家に相談することを呼び掛けている。建築指導課では「一般の人にも分かりやすいようにチェックポイントを作った。所有者の方には塀の安全点検を進めていただきたい」と話している。

 なお学校の塀については学校設置者が行う安全点検に対し連携して対応することを要請している。

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