げんきっこ保育園を運営するグローカルエナジー（甲斐市）は同市龍地地内に、げんきっこ双葉保育園を新設する。来月にも同市の入札参加資格がある業者を対象とした一般競争入札を公告する見込み。今後応札者の所在地など参加条件を詰める。年度内に完成させ来年４月１日オープンを目指す。

　同市の入札参加資格がある業者を対象に多くの参加を求める。山田津太男園長は「以前別の工事で入札を行ったところ１社しか参加がなかった。今回は多くの参加を促したい」と参加業者の所在地といった地域要件を緩和したい考え。ただ建設費の一部に市などの補助金を充てることから、「市内業者を育成したい」という市の意向も加味し条件を検討する。

　新築するのは木造平屋で延床面積２６４㎡ほどの施設。先月入札を行いＪＵＮ設計工房（同市）に設計を委託した。現在同市大下条で運営している、げんきっこ保育園は借家で一般住宅のような造り。新施設は高気密・高断熱にこだわり壁の厚さは一般住宅の倍。冷暖房には太陽光や地熱といった再生可能エネルギーを導入する予定だ。０～２歳児を受け入れる小規模保育で定員は19人。建設費について山田園長は「まだ設計中のためはっきりとは分からない。ただ１億円を超える場合ＪＶでの施工も考える」と話す。

　建設地は同市龍地３０１５－１。県道６号希望ヶ丘団地入口交差点の近くで、飲食店「いち囲」の東側にあたる。面積は約１３００㎡。今回の用地として新たに取得したもので現在は草木が生い茂ったほぼ更地。進入路にあたる部分は若干坂になっている。

　同市は昭和町と同様に県内では数少ない人口が増えている地域。今後も入園希望者が増加することが予想されるため、同社は国や市から補助をもらい新たな保育施設を建てることにした。

　山田園長は「最近は働き方が昔と変わり０～２歳の子どもを預ける親が増えた。甲府など近隣の保育園に預けるケースもあると聞く」と話し、今後も同市の保育環境の充実に貢献していきたい考えだ。

【写真＝建設地からは神の湯温泉の看板が見える】