さいたま市桜区内にある千貫樋が2018年度の土木学会選奨土木遺産に認定された。鴨川が荒川に流れ込む地点に設置されたれんが造の水門で1904(明治37)年の竣工。現在は水門としての役割を終えているが、県道さいたま鴻巣線の千貫樋橋として今なお現役で利用されている。
形式は2門アーチ型のれんが造樋管。荒川からの逆流を防止するため江戸時代に建設された木造の水門をれんが造に改築したもので、15万3000個ものれんがを使用しているという。87年には千貫樋水郷公園も整備され、水辺と水門に触れることができる環境となっている。