しあわせ信州移動知事室が松本地域で7日、8日の2日間にわたり行われており、その一環で7日には菅谷昭松本市長をはじめ松本地域の市町村長との意見交換会が松本合同庁舎で行われ、観光地域づくりや有害鳥獣対策などについて意見を交わした。
冒頭のあいさつで阿部守一知事は「それぞれの現場に課題がある。市町村と県が思いを共有しクリアできることがたくさんあるのではないか。市町村と県がタッグを組み、同じ方向を向いていくことが重要。今回の意見交換で一つでも前へ向いて進んでいく事業が出ればありがたい」と呼びかけた。
有害鳥獣対策で松本地域振興局林務課は、松本管内の野生鳥獣による農林業被害額が年々減少している状況について「野生鳥獣の数げ減少しているのではなく、防護柵の設置が進んだことが原因と考えている」との見方を示した。また現在は有害鳥獣が行政界を超えた場合に捕獲許可を受けないと捕獲できないが、市村界を超えて有効な捕獲対策を進めるため、市村が連携して広域的な取組を行う必要があると提案した。