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県交通安全施設業協会が高耐久区画線を施工寄贈

2018/11/17 新潟建設新聞

 新潟県交通安全施設業協会(徳橋弘会長)が、公益事業として新発田市の国道460号(新発田南バイパス)で実施した高耐久性区画線の試験施工の目録贈呈式が13日、新発田地域振興局で執り行われた。

 徳橋会長らが新発田振興局を訪れ、笹川岳之地域整備部長に試験施工の主旨や内容を報告し、目録を贈呈した。笹川部長は「新発田管内で施工いただいたことは大変ありがたい。費用対効果が確認できれば、採用したい」と感謝した。

 徳橋会長は「できるだけ分かりやすい標識、標示を安価で施工できるよう常に創意工夫を重ねている。特に子どもの事故防止につながる取り組みを続けており、これからも継続したい」と話す。

 試験施工は、安全整備、交通事故防止対策の一環で新発田市新栄町~冨塚町地内まで上下線3030m区間のセンターラインに高耐久性区画線と標準溶融式の区画線を設置。磨耗状況の比較を3年間追跡調査し、県民の安心安全に寄与する。交通規制が困難な箇所や塗り替え頻度が低い停止線、横断歩道、駐車場などを高耐久性区画線とすることで長期間、視認性を保ち維持管理費の低減が期待される。

 上り線は10月3日にヨシダメンテナンス㈱の施工でアトミクス㈱の高耐久性区画線「エステルライン」を施工。同18日には㈱レックスの施工で、下り線に㈱キクテックの「ARライン」が引かれた。

「エステルライン」は、高強度繊維を素材とし、通常のライン原料に0・1%~0・2%の分量を混ぜるだけで柔軟性を持ちながらも高い曲げ強度・耐久性を保つことができる。目詰まりが発生しないため水たまりも発生しにくい。

「ARライン」は、大粒径の硬質セラミック骨材を含有し、原料を見直したことで従来の路面標示用塗料と比べ耐磨耗性に優れながら、通常のスリッター施工機での施工が可能。従来の路面標示用塗料と比較して2・5倍程度の耐磨耗性がある。


【写真=徳橋会長(右)が笹川部長に目録贈呈、新発田南BPで施工】

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