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新潟県佐渡地域振興局地域整備部(土木)

主要地方道佐渡一周線松ヶ鼻トンネルが貫通

2018/12/06 新潟建設新聞

 主要地方道佐渡一周線の松ヶ鼻トンネル(竹ヶ鼻トンネル)が貫通の日を迎え、11月30日に施工者の福田組・共栄建設工業・遠藤建設JV主催による貫通式典が盛大に挙行された。

 同トンネルは、佐渡一周線の幅員狭小、線形不良、落石危険箇所である佐渡市莚場地内に整備され、設計はサンコーコンサルタントが担当。延長503m、幅員6m(7m)。NATM工法(機械掘削方式)、上半先進ベンチカット工法を採用し、軟弱な地山に対応するため補助工法を併用しながら2017年6月より掘削を開始。このほど貫通した。トンネル整備により、島内の主要地域間の連絡時間の短縮や公共施設へのアクセスが向上するとともに、住民や観光客に安全で安心して通行できる道路となることが期待される。

 名称は(仮称)竹ヶ鼻トンネルだったが、地元からの公募により、松ヶ鼻トンネルに決まった。

 地元関係者、小中学生、施工関係者など200人以上が参加した貫通式典では、通り初めや樽神輿、鏡開き、くす玉割りなどで、トンネルの貫通を盛大に祝ったほか、小中学生には貫通石のお守りが贈呈された。

 施工者である福田組の太田豊彦社長は「覆工コンクリート等の仕上げ作業が残っている。長年蓄積した技術力を発揮し、安全第一を最優先に一層努力する。交通の要衝となる道路トンネルであり、施工というかたちで参画できたことは大変光栄である」と語った。

 共栄建設工業の藤﨑一郎社長は「地元にとって悲願のトンネル。一番重要な道路工事に携われたのは幸せなこと」と喜び、遠藤建設の遠藤芳輝社長は「JV、協力会社が一丸となり無事故で完成を迎えられた。引き続き完工まで気を引き締めたい」と述べた。


【写真=難工事を成し遂げた福田・共栄・遠藤JV】

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