新潟県厚生農業協同組合連合会は17日、村上総合病院移転新築工事の起工式を現地で執り行った。当日は同連合会、設計を手掛けた石本建築事務所、施工を担当する福田組、村上市の高橋邦彦市長、県議会議員、地権者など関係者約100人が出席。地鎮之儀などを執り行い、無事故での竣工を祈念した。2020年7月の竣工、同年10月の開院を目指す。
地鎮之儀では石本建築事務所の長尾昌高代表取締役社長が鎌入れ、同組合の今井長司経営管理委員会会長が鍬入れ、福田組の太田豊彦代表取締役社長が鋤入れを行ったほか、関係者らが玉串奉てんなどの神事を執り行った。
式典後、今井経営管理委員会会長は「いろいろな方々に理解をいただきながら、なんとしても、県北の医療を守りたいという思いで5年の歳月をかけて今日という日を迎えられたことを嬉しく思う。病院新築後は最新の医療設備も導入することになるので今まで以上に高度医療を提供していきたい」と思いを語った。
高橋市長は「地域にとって信頼でき、頼りになる病院になることを切に願うとともに、この病院の移転新築により、医療機関を核とした地域の行政をしっかり進めていかねばならない」とコメントした。
石本建築事務所の長尾代表取締役は「村上総合病院がシンボルとなるような村上市の町並みを想起できるような建物になればと思っている。安全かつ高品質、高機能ということを達成できるよう、多くの関係者と信頼関係を大事にしながら一つ一つのプロセスを進めていきたい」と述べた。
また施工担当する福田組の太田代表取締役は「長年蓄積してきた施工技術を存分に発揮するとともに、工事関係者一同、力を合わせ、安全に十分留意し、誠心誠意取り組んで参りたい」と意気込みを語った。
新病院は一般病床263床。規模はRC造地上5階・塔屋2階建て(屋上ヘリポート)、延べ床面積2万2708・07㎡、建築面積37443・12㎡。また別棟としてエネルギー棟、院内保育所、車庫棟などを設けるほか、一般駐車場342台、職員駐車場170台、緑地、調整池なども整備する。
全体の敷地面積は3万7443・12㎡。
全体事業費は約132億円。
建設場所は、JR村上駅西側となる村上市緑町地内。
【写真=石本建築事務所の長尾社長が鎌入れ、JA新潟港精錬の今井会長が鍬入れ、福田組の太田社長が鋤入れ】