県農地部は４月１日以降に入札公告および指名通知する工事から、情報化施工技術の活用（ＩＣＴ土工）および週休２日取得モデル工事の試行を開始する。

　情報化施工技術の活用（ＩＣＴ土工）は、受注者希望型により、１件の取り扱い土量合計が１万立方以上の工事または、ほ場整備の整地面積が２・５ha以上となる工事を対象とし、共通工事（掘削や盛土、栗石基礎、砕石基礎、砂基礎、均しコンクリート）、管水路工事（管体基礎工事）、ほ場整備工事（基盤整備・表土扱い・整地）の工種で適用する。

　３次元起工測量や３次元設計データ作成、ＩＣＴ建機による施工、３次元出来形管理、データ納品など全面的にＩＣＴ技術の活用を図る。ＩＣＴ建機による施工のみを実施する場合にはＩＣＴ建機等に掛かる費用は設計変更の対象となるが、３次元データ作成経費は受注者の負担とする。

　週休２日取得モデル工事は、当初設計額１０００万円以上の工事で、発注者が指定した工事のうち、受注者が希望した場合を対象とする。４月１日以降に入札公告または指名通知する工事から適用。対象工事の現場および現場代理人・監理（主任）技術者は、原則完全週休２日を確保することとし、地元調整等の理由により完全週休２日を確保できない場合は、振り替え休日により週休２日を確保する。試行対象工事には特記仕様書を添付し、モデル工事を実施する場合は、受発注者の協議により、必要に応じて工期変更を行う。現場で４週６休以上の実施が確認された場合は、週休２日の達成度合に応じて、労務費や機械経費、共通仮設費、現場管理費に補正係数を乗じ、設計変更する。４週８休が達成できた場合には、工事成績評定で最大２・２点を加点する。