埼玉県造園業協会(渡邉進会長)の定時総会と日本造園建設業協会埼玉県支部(森川昌紀支部長)の通常総会が23日、さいたま市中央区のラフレさいたまで開かれ、それぞれ2018年度の決算を承認。本年度も魅力ある造園業の確立へ技術力や経営力の向上を図り、県土整備に貢献するために各種事業を展開することを確認した。
日造協県支部の総会では森川支部長が「平成から令和に元号が変わり新たなスタートを切りましたが、私たちを取り巻く環境は依然厳しい状況にあります。特に担い手確保は急務であり、従業員の皆さまが安心安全に働ける造園版働き方改革が叫ばれています。本部と力を合わせて担い手確保と働き方改革の対応に取り組んでいきます」と話し支援・協力を呼び掛けた。
また埼造協の総会では渡邉会長が「私たち経営者は常に向上心を持ち、モチベーションを高めるために、挑戦する姿勢や気概を持ち続けることが大事ではないでしょうか。端的に表現するとハングリー精神が必要ではなかろうかということです。目標を高く持ち、たゆみなく努力を続ける気運を醸成することで、前向きに取り組むマインドを作りたいと考えています」とあいさつ。
その上で▽会員の拡大と会員企業の充実を図る▽担い手確保・育成や働き方改革の推進を図る▽会員の技術力・技能の力の向上―の3つを重点目標に掲げ、これら課題への適切な対処を求めた。
両総会では18年度決算の承認について審議し全会一致で可決。報告事項として18年度事業報告、19年度事業計画・収支予算の内容が説明された。
引き続く講演会では県県民生活部スポーツ局ラグビーワールドカップ2019大会課の町田雅之主査が『日本大会に向けて』と題して、試合会場の1つとなる熊谷ラグビー場の設備や大会の概要、輸送交通、開催に伴う経済効果などを紹介した。
総会終了後は2団体合同で県庁や関係団体の幹部を招き懇親会を開催。交流の場として親睦を深めた。