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日光市、リサイクルセンター整備事業、新施設、来年4月着工、今月にも解体公告

2019/07/09 日本工業経済新聞(栃木版)

 日光市は、リサイクルセンターの粗大・不燃ごみ処理施設(町谷)の整備計画を固めた。今月中に現施設解体工事の条件付き一般競争入札を公告する。新施設は処理能力約8㌧/日。概算事業費は10億円。8月から調査設計と解体工事に着手し、来年4月には新施設の発注手続きを進める。完成は2022年3月で翌4月から運転を開始。建設工事終盤の試運転期間に現管理棟の解体を予定している。現施設の解体事業費は1億6100万円を見込んでいる。

 新施設は現施設を解体して同じ場所に建設。粗大・不燃ごみ処理施設は建屋、破砕選別施設、残さ貯留設備、事務室、会議室を整備。計量棟は計量機(出入り口各1基)と計量事務所を設置。外構工事では周回道路を設ける。

 解体する現施設は処理能力約15㌧/日。建物規模はRC+S造地下1階地上3階建て延べ床2340平方m。解体調査設計はエイト日本技術開発(本社・東京都)が担当した。

 リサイクルセンター入り口付近に建つ現在の管理棟(平屋建て)は新施設が完成し、試運転が行われる22年1~3月頃に解体される見込み。

 粗大・不燃ごみ処理施設は17年10月に火災が発生。1階搬出室と2階選別装置室の計67・54平方mが燃え、アルミ選別機や搬送コンベヤなどの機器類が被害を受けた。

 完成したのは1996年3月で設置から20年以上が経過していたこともあり、市では改修よりも財政負担が少なく、施設を長く利用できる新築によって機能を復旧することを決定していた。今後の需要を検討し、現在の約半分の処理能力で復旧する。

 8月から開始する新施設の調査設計は「リサイクルセンター新粗大・不燃ごみ処理施設整備発注支援業務」として8日に開札し、委託者を選定。履行期間は今年度末。新施設の建物規模は今後の設計で決定していく。

 事業費は循環型社会形成推進交付金や地方債、一般財源を見込んでいる。今年度当初予算には既存処理施設の解体工事や新施設の設計に1億9595万円を計上している。

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