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栃木県矢板土木事務所

矢板土木事業概要、道路25億、河川砂防8億、上高根沢氏家線櫻野で測量、408号BP、鹿子畑を推進

2019/08/08 日本工業経済新聞(栃木版)

 県矢板土木事務所は、今年度の事業概要をまとめた。事業費(当初分)は前年度とほぼ同額の約32億9000万円。国道408号宇都宮高根沢バイパス(高根沢町)は市道や水路の函渠工事を実施。主要地方道那須烏山矢板線鹿子畑(さくら市)などの工事を促進し、矢板那須線泉(矢板市)で着工する。交付金新規は主要地方道今市氏家線大久保(塩谷町)。県単は主要地方道塩谷喜連川線玉田(矢板市)で平面図作成、一般県道上高根沢氏家線櫻野(さくら市)で路線測量、宇都宮向田線上高根沢(高根沢町)で詳細設計に着手。天頂上沢(塩谷町)で砂防堰堤を施工する。

 事業費は道路関係が約24億9000万円、河川・砂防関係が約8億円。

 矢板市内の道路では、矢板北スマートインターチェンジ(仮称)のアクセス道路となる一般県道県民の森矢板線下太田に2億7800万円を配分。中川の橋梁上部工や道路改良工事、大江川の江川橋の架け替え(26日開札)などを促進する。

 下太田工区西側の長井Ⅱは拡幅と市道2路線との交差点改良。延長約500m。改良の影響範囲では宮川の付け替えを併せて実施。今年度は道路河川の詳細設計と用地調査を進める予定。

 矢板那須線泉は現道東側のバイパス事業。延長約2700m、標準幅員12・75m。今年度に工事を予定するのは南側の区間。現道から東へ向かうバイパスの擁壁・水路工事1件を発注する。

 主要地方道那須烏山矢板線の成田工区は新幹線東側の屈曲部2カ所の改良に向けた路線測量、詳細設計を実施。また、矢板那珂川線の成田工区では江川橋の西側約180mを幅員8mに拡幅するため平面図化や路線測量、詳細設計を委託する。

 矢板那珂川線中工区は国道461号交差点と4号で十字交差させる計画。

 新規の塩谷喜連川線玉田は、歩道未整備で屈曲している区間を対象に計画策定に必要な平面図を作成。延長は約1000m。片岡小学校の通学路ながら大型車の通行も多く、歩道整備や線形改良などを行い、安全な通行環境を確保する。

 3・4・8号片岡西通りは側溝工事などを促進。主要地方道塩原矢板線平野では落石防護網設置工事を予定している。

 砂防事業の西小学校沢ではコンクリート製の堤長96m、堤高6mの本堰堤、堤長56m、堤高4mの副堰堤の整備を計画。今年度は用地補償。工事用道路を9月頃に発注する方針。

 さくら市内は那須烏山矢板線鹿子畑に2億円を配分。道路改良を9月までに一般競争で2件、指名競争で2件発注。一般県道熊田喜連川線東葛城は道路改良舗装1件を9月までに指名競争で入札する。

 市が桜並木を再生する佐久山喜連川線早乙女は、歩道整備と道路拡幅に向け物件調査や用地買収を推進。

 一般県道蒲須坂喜連川線矢口は西側の改良工事1件を早期に発注。那須烏山矢板線上河戸は年度内の改良工事発注を目指して準備を進めていく。

 国道293号狭間田はカーブで市道と交差している区間の改良、歩道整備に向け用地調査や用地測量を実施。

 一般県道上高根沢氏家線櫻野は、主要地方道大田原氏家線と293号交差点の南進区間約1500mの路線測量を実施。歩道未整備の市道を活用し、東西方向の市道に接続させる計画。南北交通を確保し、293号の混雑緩和を図る。

 五行川は護岸工事を予定。斜面対策の根本Aは秋頃に擁壁工事を発注する。那須烏山矢板線の西江川に架かる上河戸橋でひび割れ補修などを予定し、9月までに工事を発注。また内川(喜連川吹上堰下)などの堆積土除去工事を早期に発注していく。

 塩谷町では今市氏家線風見で改良工事を推し進め、舗装工事2件を9月までに入札。宇都宮船生高徳線道谷原では今後、白石橋旧橋の撤去を予定している。

 交付金を導入した今市氏家線大久保は、藤原宇都宮線付近のⅠ工区約260mと東側のⅡ工区約1150mが事業区間。現道は幅員が狭く、歩道が未整備。片側歩道の全幅10mに拡幅する。今年度は用地補償。

 藤原宇都宮線東房は、玉生北工区の北側の区間。延長は約820m。片側2・5m歩道の全幅10・5mに拡幅する。今年度は用地測量、物件調査。

 藤原宇都宮線の高原は工事を終え道路台帳を整備。引き続き塩谷町側の高原Ⅱで急カーブ区間の改良に向け詳細設計を策定する。

 天頂上沢(船生)は工事用道路や下流側の地盤改良、堰堤本体の一部工事の実施を予定。芦場3号沢(芦場新田)は今年度に事業を完了させる。

 一般県道東小屋上寺島線の共和橋補修、荒川(田所、荒川橋上流)の堆積土除去工事を9月までに発注する。

 西荒川ダムのゲート修繕を年内に一般競争で発注。また、西荒川ダム、東荒川ダム、寺山ダム(矢板市)の流域で放流警報設備の改良・新設、施設の耐水化を進める。

 408号宇都宮高根沢バイパスは町道2カ所のボックスカルバート工のほか、NATM工法の水路トンネル工の年度内発注を目指して準備を進めていく。今年度事業費は3億7200万円。

 高根沢町ではこのほか、一般県道石末真岡線上高根沢の改良工事を9月に発注。上高根沢氏家線花岡は、JR下野花岡駅西側の延長475m区間に2・5mの歩道を設置する事業。詳細設計に着手しており、用地測量に入る考え。

 主要地方道宇都宮向田線上高根沢でも野元川~上高根沢氏家線の区間で歩道の整備を計画。延長約1800m、計画幅員11mを予定。今年度は詳細設計を進める。

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