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事業者栃木県足利市
見出し足利市 新斎場整備、火葬炉6基で現地改築、総事業費29.6億 工期28~47カ月で検討、21年度に仮  
掲載 2019年8月24日日本工業経済新聞(栃木版)  
本文

 足利市は、斎場整備事業の基本計画原案(新山町12-3)をまとめた。施設は①火葬部門(1500~1700平方m)②待合部門(700~900平方m)③式場部門(520~720平方m)-の3部門で構成。延べ床面積は2700~3400平方m規模。2021年9月に仮設炉4基と仮設待合棟の着工を目指す。新斎場の火葬炉は6基を配す。建て替え手法により全体工期は28カ月、41カ月、47カ月と異なる3パターンを提示した。総事業費29億6100万円を見込んでいる。
 市斎場は1976年の供用開始以来、築43年が経過。敷地面積は9780・24平方m(建物敷地4692・53平方m、駐車場5087・71平方m)。建物はRC造平屋建て建築面積1741・75平方m。建物や設備の経年劣化が進み、多くの問題に直面。
 火葬炉は5基、告別ホール、収骨室を備え、待合室は8(収用30人3室、収容40人4室、収容50人1室)。第1式場(収容80人、ロビー収容70人)、第2式場(収容40人、ロビー収容50人)があり、駐車場は普通車144台を収容。
 火葬炉は構造上の問題から、遺体入出炉の際に内部が会葬者の目に直接触れてしまう。混雑時には約1週間火葬が先延ばしになるケースがあり、火葬需要に対応し切れていない。全ての待合室は和室であり、高齢者や障害者への配慮が不十分。
 国道293号、主要地方道足利環状線に近接。JR足利駅から2・1㎞、東武足利市駅から2・7㎞に位置。交通利便性が高く、市内各地区からのアクセスは自動車利用で約30分。東側は風致地区指定の山林、北側は1級河川袋川が流れ、地形的に人目に触れにくい。
 新たな建て替え適地選定や都市計画決定手続きには長期間を要するだけに、現在地での建て替えに決定した。建物は刷新し、最新鋭設備を導入。周辺環境への調和と環境保全対策を万全に整え、安定的な運営を実現。併せてランニングコストを低減する。
 火葬炉は止めることができない施設であり、仮設炉や仮設待合棟を設置することを前提に計画原案を立案。35年の将来火葬件数は年間2252人と推計。火葬炉は2炉1系統の6基が望ましく、現施設と比べ1基の増。敷地の活用方法は十分に検討する。
 斎場周辺には住宅地が広がり、駐車場不足から交通渋滞が発生。新斎場の駐車場は最大260台が必要。敷地南側隣接地の新山団地公園内に臨時駐車場を設け、進入路と退出路を明確に区分。周辺の住環境に悪影響を及ぼさないよう効率の良い車両動線を導く。
 火葬部門は炉機械室(火葬炉前室、再燃焼炉、監視・制御室、残灰室)300平方m、集塵機械室(バグフィルター・冷却装置)270平方m、告別室・収骨室(3室)198平方m、エントランスホール270平方m、霊安室、諸室(多目的トイレ、事務室、職員控室、倉庫、通路)。
 待合部門は待合室(54平方m6室、1室30人収容、可動式間仕切りで2室一体利用)216~324平方m、待合スペース300平方m、諸室(自販機コーナー、売店、キッズスペース、授乳室、多目的トイレ、更衣室、通路)。
 式場部門はロビー100平方m、式場(80人収容1室)160平方m、待合室(40人収容の洋部屋2室)90平方m、遺族控室(シャワー室や入浴設備の設置を検討)、諸室(事務室、会議室、業者控室、倉庫、多目的トイレ、通路)。
 事業費は委託費1億1400万円(基本設計3100万円、実施設計6500万円、造成設計1300万円、土質調査500万円)、工事費25億7900万円(建築17億5400万円、設備3億6800万円、炉・換気等3億3600万円、外構1億2100万円)。
 解体工事費2億2200万円(旧施設解体撤去、旧火葬炉解体撤去、旧舗装解体撤去、仮設建物解体撤去、仮設炉解体撤去)、備品購入費4600万円(運営システム整備4000万円、什器・備品600万円)。事業費は先進事例やメーカーのヒアリングを基に試算。
 年間の維持管理コストは火葬炉運転業務4910万円、式場運営業務420万円、施設維持管理業務2800万円(建物・設備保守、外構管理、警備、環境衛生・清掃、備品管理、修繕)、火葬炉保守管理業務2900万円の計1億1100万円と算出した。

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