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事業者長野県飯田市
見出しデザイン会議発足  
掲載 2019年9月13日長野建設新聞  
本文

リニア駅周辺整備の基本設計(デザインノート)が固まった。この中で注目の概算事業費が示され、計画に関わる工事費は41億円、全体の概算事業費は91億円になることがわかった。工事費について飯田市の牧野光朗市長は「(市役所)本庁舎の整備費が45億円だった。実施設計で見直しながら現実的なものとしていきたい」と語った。またデザインノートの中で、飯田市らしさや長野県駅の象徴としての役割を担う「大屋根」については、計画面積約1.6haのうち開業時までに市が1.1haを整備する段階的整備とし、今後の整備方法や将来的な拡張にも柔軟に対応できる仕組みとする方向性が示された。
11日に飯田市役所で開かれた6回目となる「リニア駅周辺整備デザイン会議」は今回が最終。冒頭のあいさつで小澤一郎会長は「2年にわたり議論してきたが、きょうは主要な内容をまとめる。今回、デザインノートのまとめと概算事業費の提示の2つがメーンとなる」と位置づけた。続いて牧野市長は「当初は今年3月にとりまとめる考えだったが、事業における官民の役割分担や事業費についてしっかりと検討させていただき、半年間延長し本日に至った。本日のデザイン会議を一つの締めくくりとし、10月以降は実施設計に向けた準備を進めていく。専門家によるプロジェクト体制を整備して取り組んでいくため関連事業費を9月補正予算案に盛り込んだ」と語った。
示されたデザインノートについて各委員は「魅力的で良い。実現されるよう希望する(座光寺地域関係者代表・福田富廣委員)」など、高く評価する委員が多かった。そうした中で、上郷地域関係者代表の岩崎守倫委員は「大変すばらしいデザインノートができたと思う。ただ心配なのは大屋根の木組み。先の台風では(千葉県等で)多くの電柱が倒れるのを見たが、木組みで大丈夫なのか心配」との意見も出され、今後の実施設計で検討してほしいと求めた。飯田建設事務所の丸山義廣所長は「建設事務所としてはコンセプトが実現するよう、周辺の交通が滞ったり危険にならないようにしたい。実施設計において、フレキシブルな考えで進めてほしい」と語った。飯田市副市長の木下悦夫副市長は「大屋根とグリーンインフラが大きなインパクトになる」と特徴を示した。
概算事業費については、承認されたデザインノートを基本として概算。そのうちエネルギーセンター、商業施設、店舗は民間等による整備を想定。大屋根は計画面積1.6haのうち市が開業時までに先行整備する約1.1ha。駐車場は当面500台程度の平面駐車場を市が整備。乗換新駅は未確定のため含めず、こうしたことを考慮した結果、概算の初期整備費は91億円、そのうち工事費は41億円、年間の維持管理費は6500万円になることが示された。牧野市長は「デザインノートを絵に描いた餅にしてはいけない。整備工事費の41億円がどのくらいの規模かというと、この本庁舎整備が45億円だったので、規模感からするとこの中に納まるイニシャルコストになった。実施設計で見直しながら現実的なものとしていきたい」と説明した。
基本設計は、10月にパブリックコメントを行い、12月の市議会に報告し決定する。実施設計は関連予算を盛り込んだ9月補正予算が可決後、具体的な準備に入る。検討体制はプロジェクト方式を採用し、全体を統括するプロジェクトマネージャーのもと、大屋根やグリーンインフラなど各プロジェクトと調整をコンサルタントとも協議しながら、11月には実施設計仕様書作成に着手し、発注準備に入る。業務の発注は新年度早々になる見通しだ。

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