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(社)埼玉県電業協会

埼電協が災害対応スキル向上へ技術講習会

2019/09/18 埼玉建設新聞

 埼玉県電業協会(岡村一巳会長)は13日、円滑な災害対応へのスキル向上を目的に、本年度第1回目の技術講習会を、さいたま市南区の建産連研修センターで開催した。県、市町村職員、会員企業社員など約70人が参加。今回は3部構成により、『タフロック講習』の座学を受けたほか、『調光機能付LED照明』『連用照明システム』といった最新機能について学んだ。

 協会では本年6月、今回の技術講習会の内容を含めた『政策提言書』を県へ提出。災害時における避難所の照明について、過去の震災時で問題視された避難場所の夜間照明などに対応できるよう調光機能付の照明を体育館などの避難所へ整備するよう求めている。今回、それらの最新情報を習得してもらおうと、今回の技術講習会が催された。

 冒頭、熊田弘信副会長は、台風15号の影響による千葉県の被害を気遣った後、今日の講習内容について「本日は3部構成で行われます。限られた時間ではありますが、しっかりと学んでいただき社内に持ち帰った後、この内容を説明して共有し、大いに役立てられるようにお願いしたいと思います」とあいさつ。引き続き講師が紹介された。

 まず第1部では、『貫通部防火措置工法を知る』と題して、ネグロス電工㈱が扱う『タフロック』の講習会が、福元直樹氏(同社市場開発一課)の講師により催された。

 福元氏は「常に法令、工法を遵守すること、施工時には防火措置材の施工方法をよく理解し正しく施工することが、結果的に火災被害を最小限に抑えることにつながります」と述べながら、防火区画貫通部の防火措置が単なる穴埋め作業ではなく、開口を設けることにより欠損した防火区画の機能を元に戻すという役目を強調した。

 続いて第2部では、岩崎電気㈱照明事業企画推進部の川股敦史氏と商品企画開発部の小島弘之氏が、『避難所への調光機能付LED照明の提案と今後の商品展開』と題して講演。避難所生活の中で見えてきた明かりの必要性から、調光機能付きLED照明のメリットを話しつつ商品を紹介した。

 最後に第3部では、ネグロス電工㈱商品企画課の新川祐吾氏が、連用照明システム『ネグレッツウェイ』について説明。工場やスーパーマーケット、倉庫などの屋内照明設備において、レースウェイ・電源配線・照明器具を一体化し、従来施工よりも作業工数を省力化した商品であることを紹介した。

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