新潟県ニューレスプ協会の主催、のり面診断・補修補強研究会北陸部会の共催による「ニューレスプ工法・吹付のり面診断対策の技術講習会」が7日、新潟市内の興和ビルで開かれた。
ニューレスプ工法は既存のモルタル・コンクリート吹き付けをはつり取らず、老朽化した法面を補修・補強する新技術で、当日は約70人が熱心に聴講した。
主催者あいさつに立った同協会の若月由行会長は災害時におけるライフライン確保の重要性を強調し「斜面崩落によって緊急車両が通行できない映像を何度も見た。平時はもちろんのこと、災害時にもしっかりとライフラインを確保すべく努力する覚悟。そういった意味でも、本日はニューレスプ工法の良さを知っていただき、さらなる普及拡大が図れれば」と意気込んだ。
講演へと移り、同工法の技術説明のほか、のり面診断・補修補強研究会の上野雄一氏が「平成30年度に発生した斜面災害とそこから学ぶこと」をテーマに講演を行った。
また新潟大学と群馬大学の教授がそれぞれ「水がコンクリート構造物の劣化に及ぼす影響」「地下水位とすべり速度の関係に着目した地すべりシミュレーション」を演題に講義を実施した。
【写真=70人が熱心に聴講した】