関東地方整備局は20日、さいたま新都心合同庁舎1号館の講堂および多目的室で、2019年度建設技術フォーラムを開催した。『“X-Tech.”(クロステクノロジー)を実現する新技術』をテーマに、IoT、ロボット、AIといった最新技術を建設現場に取り入れることを目的として特別講演、技術発表や技術展示を行った。
石原康弘局長は冒頭「建設業界において生産性向上は待ったなしの状況。一層の促進には発注者とともに、受注者、それに関わる皆さまのご支援とご協力が不可欠。フォーラムの内容を共有することで、取り組みが加速することを期待している」とあいさつした。
フォーラムでは、東京大学大学院の小澤一雅教授が『i-Constructionの推進に向けて~東京大学寄付講座の活動概要~』として特別講演を行った。また国土交通省の野坂周子氏が『ICT活用による建設生産性の向上と新技術への期待』として行政講演を実施。東京大学大学院の淺間一教授は『ロボット技術とその知能化技術の動向と展望』の特別講演をした。各講演とも受講者は熱心にメモを取りながら耳を傾けていた。
さらに、優良工事表彰で局長表彰を受賞した沼田土建(群馬県)が『渋川西バイパス入沢他改良その1工事』、伊田テクノス(埼玉県)は『H29惣新田上地区基盤整備工事』において導入したICT施工の取り組みについて紹介。清水建設と川田工業がPRISMの取り組み事例を説明した。
そのほか▽三菱電機▽中央開発▽太陽誘電▽パスコ▽小糸製作所――の各社が技術を発表した。
なおフォーラムには埼玉県、さいたま市、日本建設業連合会、埼玉県建設業協会、日本道路建設業協会、日本建設機械施工協会、建設コンサルタンツ協会、日本測量協会、日本測量機器工業会、日本機械土工協会、先端建設技術センターなどが協力している。
【写真=最新の建設技術について発表が行われた】