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建コンと北陸地整がBIM/CIM普及策検討へ

2019/11/29 新潟建設新聞

 建設コンサルタンツ協会北陸支部(寺本邦一支部長)と北陸地方整備局との意見交換が27日に開かれ、地元コンサルタントへのBIM/CIMの普及拡大に向けて、本年度中にも検討の場を設けることで一致した。現在、BIM/CIMで原則5項目以上を設定している要求事項(リクワイヤメント)について、必須なもの以外は、任意とするなど負担を減らす北陸独自の取り組みを探る。

 協会の調査では3次元設計までは実績のある企業が多いものの、BIM/CIMの実績がある企業では大きく減少する。地元コンサルタントも取り組みやすいBIM/CIMへリクワイヤメントの運用などを検討し、普及拡大につなげる。

 そのほか意見交換では、協会から長時間労働の是正に標準履行期間の設定や業務の平準化、品質確保と実態に合った歩掛りの設定などが要望された。

 北陸地整では、業務スケジュール管理表などによる履行期限の確保を周知するほか、受発注者双方の現場の状況を加味して、早期発注案件の前倒しを進めるなど、業務についてもゼロ国や翌債、繰り越しの活用により履行期間の確保と年度末納期の分散を図る。またウイークリースタンスやワンデーレスポンスなどの積極的な活用へ、本年度に実施しているアンケート調査を今後、分析し改善を図った上で、市町村へも発注者ブロック協議会などを通じて情報提供、周知を行う考え。

 歩掛りについては、実態が現状と合わないものは、本省に伝えていく方針を示した。


【写真=意見交換で諸課題を共有】

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