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事業者国土交通省北陸地方整備局(建設)
見出し越水対策は河道掘削/堤防は法覆護岸や法尻補強/千曲川決壊区間  
掲載 2019年12月6日長野建設新聞  
本文

 台風19号による千曲川の堤防決壊・欠損を受けて国土交通省北陸地方整備局が設置した千曲川堤防調査委員会(委員長=大塚悟・長岡技術科学大学教授)は4日、北陸地整が示した長野市穂保と上田市諏訪形における対策の基本方針案をおおむね了承した。堤防が決壊した長野市穂保の越水対策については河道掘削により流下能力を上げることを基本とする。決壊の主要因が「越水による堤防裏側の洗掘、提体の欠損」であったことから、堤防の本復旧に当たってはブロックなどによる裏法尻の補強や法肩保護工を実施。川表側は法覆護岸を施工する。
 約70mにわたり堤防が決壊した長野市穂保の本復旧工法案によると、堤防は被災前と同様に所定の高さと幅を確保した完成断面で整備。決壊箇所に設置されていた桜づつみも復旧する。越水した場合に決壊までの時間を引き延ばす対策として、天端舗装工、法肩保護工、法尻補強工(ブロック設置等)を行う。また新たな堤防の完成後、直ちに仮締切を撤去する必要があることから、安定性を考慮し川表側に法覆護岸を施工する。基礎地盤は落掘等による不陸や軟弱土の堆積による不等沈下が懸念されることから、不良土をはぎ取り、良質土による置換盛土を実施する。施工時には再調査を行い、玉砂利等の不要物を除去する。
 委員からは越水対策の基本とした河道掘削について「決壊箇所の近傍だけでなく、広く上下流を見なければいけない。川の平面や川底の形も考慮する必要がある」と助言。堤防の本復旧工法案に対しては「提体の材料が前後の区間と変わると弱部となる可能性もあるので留意すること」「堤防強化の補助的な役割として、桜づつみを全面的に展開してはどうか」「堤防と桜づつみ盛土の間に設置する吸出防止剤(縁切材)の流出防止策を講じてほしい」といった意見が出された。今後、決壊箇所の上下流部や桜づつみ部などで地質調査を行った上、詳細な構造等を検討していく。
 一方、約300mにわたり堤防が欠損した上田市諏訪形の本復旧工法案は、法覆護岸、根固工および基礎工。今回の出水で被災しなかった周辺護岸の構造を踏まえ、法覆工は「練石張・ブロック張等」、根固工は「4tブロック」を採用する。また、堤脚護岸部での洪水エネルギーの減勢を目的として一定間隔で根固減勢部を設置する。
 欠損地点の護岸は1918(大正7)年~42(昭和17)年に施工された空石張護岸で、基礎高が1964年以降の最深河床より高い位置に設置されていたことから、本復旧に当たっては経年的な最深河床高の変化や今回の出水で確認された最深河床高、上下流の整備済み護岸基礎高を踏まえ、基礎高を設定する。

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