関東地方整備局用地部が事務局を務める関東地区所有者不明土地等に関する連携協議会は、さいたま新都心合同庁舎1号館2階講堂で2019年度第5回所有者不明土地法等に関する連続実務セミナーを開催した。テーマは『行政機関におけるコンプライアンス~用地取得業務におけるコンプライアンス対応としての反社会的勢力対策と不当要求対応~』とし、東京弁護士会所属で、あぽろ法律事務所の高橋良裕弁護士が講師を務めた。
高橋弁護士は、証券会社や銀行をはじめコンプライアンスが問われはじめた時代から、暴力団関連、不正会計、談合などの事例について紹介。また行政機関における不正問題などにも触れた。その後コンプライアンス論を説明してから、反社会的勢力・不当要求対策、やりとり例を示した。不当要求対応のセオリーとして、相手方の確認、対応人数の確保、トップや決裁者には対応させないなどの手法を説いた。
【写真=連携協議会会員など約250人が集まった】