記事

事業者
栃木県足利市

足利市、25年度完成目指す、総工費36億、3階建て3000平方m超、余熱利用施設24年度着工

2019/12/18 日本工業経済新聞(栃木版)

 足利市は、一般廃棄物処理施設整備に伴う余熱体験施設整備基本計画の原案をまとめた。南部クリーンセンター(野田町826-1)の建て替えに際し、温水を用いた余熱の有効利用施設を建設する。3階建て延べ床面積3087平方m規模を想定。1階が温浴施設と温水プール、2~3階が管理棟や環境教育啓発見学施設。2024度に着工し、25年度の完成を目指す。総工費は36億円を見込んでいる。

 新焼却処理施設と余熱体験施設は工期が異なるため、別棟とする。支持層や構造を変える経済設計が可能。建物は焼却処理施設西側に配置。処理プロセスで発生するエネルギーを最大限に有効利用し、可能な限りエネルギーを地産地消する。

 男女別の大浴場、多機能風呂、サウナのほか、25mプールは5コース隣を柵で仕切り低学年用プールとする。プールの継続利用を促すため、子どもから高齢者までが楽しく参加できるプログラムを提供する。飲食・休憩スペース、物販スペース、大広間を設ける。

 エントランスホール内に男女別や多目的トイレ、物販スペース、休憩ラウンジ、事務室、会議室を配置。エントランス奥に男女別入浴施設、温水プール、採暖室、監視員室、用具室、男女別更衣室・シャワー室、厨房、飲食スペース、大広間、機械室を設ける。

 1階の余熱体験施設と2~3階の管理棟・啓発施設へ向かう出入り口は別々にし、利用者動線を明確に区分。東側の新焼却施設とは上部を渡り廊下で結び、見学者通路とする。南面にはエレベーター設置で物品を搬入搬出。非常用屋外階段を設ける。

 2階の温水プール上部は吹き抜けとし、エレベーターホールは展示スペースを兼ねる。市職員事務室、倉庫、書庫、給湯室、トイレ、会議室、脱衣・シャワー室、食堂兼休憩室、階段室、研修室、再生品工作室、再生品展示室、再生品倉庫を配置する。

 市が提唱する「スマートウェルネスシティあしかが」の3つの取り組み目標①健康②いきがい③にぎわい-づくりの実践施設とする。テーマを「スポーツプラス健康コミュニティ」に掲げた。入浴施設で心身の疲労を回復し、プール運動で健康づくりを促進する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら