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山梨県甲斐市

フラワーパークアンドミュージアム事業者公募へ

2020/01/28 山梨建設新聞

 フラワーパークアンドミュージアムの整備で甲斐市は、2月上旬にも施設の整備運営などを担う事業者を募集する。公募に関わる事業の実施方針と事業者に求める要求水準書は、昨年11月に公表した計画案とほぼ同様の内容に固まった。市民からの注目度も高い県緑化センター跡地の活用。順調にいけば今秋にも事業着手する。

 2月5日に開く市議会特別委員会で最終的な公募内容を説明。告示後はプロポーザルを行い5月に最優秀交渉権者を特定、9月に基本協定を締結する見通し。2年程度で整備する。

 事業は設計・施工・管理・運営を民間事業者が行い、その経費を市が負担するDBO方式(公設民営)で実施する。単体または複数の企業によるグループ、SPC(特別目的会社)など参加形態に特別な制約はない。

 設計については延べ床面積1450㎡以上の実勢がある一級建築士事務所。施工は市における建築・電気・管・土木がA等級または建築700点以上、電気650点以上、管700点以上、土木750点以上の企業が参加できる。設計・施工を含め事業期間は約17年間に設定した。

 施設はミュージアム、有料パーク、無料パーク、駐車場を軸にテナントの入居など集客が見込める提案を幅広く求める。ミュージアムにはバラをあしらった植物画などを展示。VR(バーチャルリアリティ)などの最新技術を取り入れるなど“見せ方"もポイントのひとつとした。有料パークには展示作品と一体となる植栽を施し、緑地を中心とした無料パークと差別化を図る。

 建設地は同市役所にほど近い篠原地内の約2万5000㎡。脇に走る県道側から施設がよく見えるよう、市はこのほど用地を買い増した。全体事業費は約40億円で、合併特例債を活用するため市の持ち出しは3割程度になる見込み。

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