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茨城県五霞町

日水製薬が新工場建設/五霞IC周辺地区土地区画整理

2020/02/14 日本工業経済新聞(茨城版)

 五霞町の五霞インターチェンジ(IC)周辺地区で企業誘致が進んでいる。土地区画整理地内では医薬品などの製造、販売などを手掛ける日水製薬㈱(東京都台東区)が新工場建設へ用地を取得したほか、清水建設㈱(東京都中央区)が大規模物流施設の整備を計画している。

 日水製薬は今後事業を拡大していく上で品質の向上と生産体制の構築を図るため、新工場の建設を計画。建設用地として五霞IC周辺地区土地区画整理地内で道の駅ごか北西側の隣接地約2万6446㎡を取得した。

 同社は1月6日に新工場建設プロジェクトを発足し、今後、基本構想や設計などを進めていく。2023年の竣工を目指す。

 清水建設は道の駅南側の約5万1720㎡で、先進的物流施設「エスロジ五霞」を建設する計画。現在は入居企業の募集を行っている。

 構造についてはマルチテナント1棟型、危険物倉庫併設型、2棟型、冷蔵倉庫型などを検討しており、需要に合わせて入居企業と具体的な内容を協議していきたい考えだ。

 エスロジは企業の物流効率化などの動きを踏まえ、清水建設が開発を推進している先進的物流施設で、五霞町をはじめ、埼玉県新座市などで整備が進められている。

 五霞IC周辺地区では土地区画整理組合が五霞町江川、幸主、冬木地内の各一部を対象にICや道の駅を軸とした複合的な産業拠点の開発に取り組んでいる。業務代行者として清水建設㈱関東支店(埼玉県さいたま市)とエム・ケー㈱(東京都日野市)が参画している。

 総面積は約37・1haで、A~Cの3ブロックに分けて開発を推進。事業費は約45億円。

 これまでに日本GLP㈱(東京都港区)の物流施設「GLP圏央五霞」、アサヒロジスティクス㈱(埼玉県さいたま市)の五霞共配センターがCブロックに進出したほか、道の駅北側の約7300㎡を除いて、ほとんどの区画で進出企業が決定しているもようだ。

 土地区画整理は20年度の完了を目指しており、町の新たな玄関口として期待が高まる。

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