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茨城県桜川市

IC周辺開発に4・4億/20年度当初予算案

2020/02/19 日本工業経済新聞(茨城版)

 桜川市(大塚秀喜市長)は17日、2020年度当初予算案を公表した。主なものでは桜川筑西IC周辺地区開発整備に4億4398万4000円を計上し、大和駅や国道50号などの周辺地区で公園や調整池、基幹道路などの整備を進めていく。上曽トンネル整備では受託者の県への委託費9億6792万円を設定。このほか通学路整備に4億2900万円を盛り込んでいる。新庁舎の整備では基本計画の策定に767万8000円を予算化している。

 北関東自動車道桜川筑西ICの周辺では複合都市拠点として計画的に医療、福祉、商業などの集積を進めている。20年度はJR大和駅北側と国道50号線に挟まれた地区を対象に公園、調整池、基幹道路などの整備を推進する。

 上曽トンネルは桜川市真壁町山尾地内~石岡市上曽地内を結ぶトンネルとして整備を計画。県が受託事業として整備する予定で、市が委託費を計上。施工者は桜川工区が大成建設・岡部工務店・白田工建JV、石岡工区が大林組・株木建設・市村土建JV。

 通学路整備では小中一貫義務教育校「桃山学園」、坂戸小学校および岩瀬西中学校で児童や生徒の安全を確保するため、道路の新設改良や拡幅などを進めていく。

 土木関係では道路新設改良に1億31万円、道路維持管理に4050万円、橋梁長寿命化に2550万円、河川改修・浚渫工事に3150万円、岩瀬工業団地進入路整備に2000万円を計上している。

 新庁舎の整備では建設位置を「大和庁舎敷地を中心とした周辺の市有地」とし、施設規模は延べ9500㎡程度を基準に検討を進めている。18年度に基本構想を策定し、20年度から基本計画に取り掛かる。

 教育関係では岩瀬東中学校の屋外運動場で水はけが悪いことから事業費6000万円を充て、改良工事を実施する予定。

 真壁城跡整備では事業費4654万3000円を設定し、20年度は復元した土塁などの保護へ植生を行う考え。

 このほか市総合運動公園の屋外照明LED化へ3254万5000円を計上。

 農林関係では林道北筑波稜線第2工区や酒寄線などの改良、改築に4999万8000円を付けるほか、新規事業としてため池の耐震診断で1億7010万円を予算化している。

 予算案ではこのほか19年度からの継続事業として旧県西総合病院の解体に事業費3億6078万2000円を計上。施工は足立建設㈱桜川営業所(桜川市)が担当。工期は11月30日まで。

 なお一般会計の総額は184億4000万円で、対前年度比3・8%(7億2000万円)減。普通建設事業費は30億5295万3000円で、桜川筑西IC周辺地区開発の事業費減額などに伴い同21・3%の大幅減となった。

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