十日町市は4日、今冬の少雪を受けた建設業者への支援策として、不要となった除雪費を道路工事費へ組み替える一般会計補正予算(7号)を市議会3月定例会に上程し、即日採決された。同補正では市初となるゼロ市債(債務負担行為)の設定が盛り込まれた。
2019年度の除雪費用の一部、2億3635万円を減額し、21年度以降に予定していた消雪パイプの更新など3事業へ3億2535万円を追加。前倒し発注により建設業者を支援する。
内訳では、十日町地域の消雪パイプ更新に2億2900万円、川西地域の流雪溝整備に3700万円、十日町地域の消雪パイプ整備に5935万円を配分した。国の補正予算分の6870万円も十日町地域の消雪パイプ整備に充当し、西寺町線の井戸更新を行う。
債務負担行為は道路橋りょう修繕、情報館改修の2事業で設定。両事業とも19~20年度の2カ年を期間とし、道路橋りょうに3000万円、情報館の駐車場舗装に4867万5000円の限度額を設けている。
このほか松之山地域の鷹の湯3号源泉の雪崩対策に2046万7000円を充てた。
同補正では一般会計に6億6911万1000円を増額した。
20年度へ繰り越す事業は39件、計16億5699万円。