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茨城県土浦市

水道老朽管更新に8・3億/上大津統合小へ基本計画/20年度予算案

2020/03/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市(安藤真理子市長)は、2020年度当初予算案をまとめた。主な事業は水道事業の老朽管更新事業に8億3000万円を配分し、工事(L7120m)、実施設計(L4850m)を推進。下水道事業も予算を増額し、汚水整備に6億5138万円(管渠工など)、雨水排水路整備に4億8280万5000円(排水路、常磐線横断工事委託など)。新規では小中学校21校の給食配膳室などへの空調機器整備の実施設計に1844万7000円、スマートインターチェンジ設置への調査料580万円、上大津地区統合小学校の整備基本計画策定委託料761万2000円などを計上した。


 20年度の主な事業では、水道事業の老朽管更新・配水管施設整備に9億7000万円。

 そのうち老朽管更新には8億3000万円。更新工事を7200m、実施設計を4850mで実施し、耐用年数を超えた鋳鉄管・鋼管を更新する。

 配水管施設整備には1億4000万円。布設工事(L2230m)、実施設計(L2935m)を推進する。

 公共下水道(汚水)整備には6億5138万円。補助分(L880m)、単独分(L910m)の管渠整備を行う。東筑波新治工業団地内の中継ポンプ場新設は3カ年継続費(6億500万円)の2年目で、工事を継続する(施工は㈱山本工務店)。

 公共下水道(雨水)整備は4億8280万5000円。木田余1号雨水幹線で排水路整備工事(L100m)と拡幅用地の取得を、神立菅谷雨水幹線でJR東日本へ委託した常磐線横断工事(□3400㎜×2100㎜、L21m)などを進める。

 道路関係では、道路改良工事(29路線、L2870m)に3億2175万円、測量設計委託(10路線、L2988m)に4510万円。

 荒川沖木田余線(Ⅰ期)では、都市計画道路真鍋神林線から国道354号までの3車線区間の4車線化を進めるため、道路改良工事(北2カ所:L135m、L215m。南L150m)などに2億5220万円を配分した。

 新規では、スマートインターチェンジ設置可能性検討調査委託に580万円。必要性や設置候補箇所の検討、概略設計を行う。

 また土浦港周辺で「りんりんポート土浦」の南側市有地について用地測量(930万円)を実施し、民間事業者による誘客・集客施設などの整備を目指す。

 学校施設では、新規で小中学校の空調機器整備に取り組む。小学校13校、中学校8校の給食配膳室などへの空調機設置工事の実施設計に1844万7000円、小学校10校の給食配膳室への空調機器設置、設置に伴うコンセント設置などの付帯電気工事に668万8000円を計上した。

 新規事業では学校教育施設長寿命化計画の策定も進める。校舎、体育館(武道場含む)で概ね2000㎡以上の建物およびプールなどの長寿命化および改修などの計画策定に2050万円を計上した。対象は小学校15校、中学校7校、義務教育学校1校、幼稚園1園。

 さらに新規で上大津地区統合小学校の整備へ、適正配置実施計画の策定、新校舎建設の整備基本計画の策定などを進める。

 これらのほか、継続の汚泥再生処理センター整備には17億1103万3000円。20年度も実施設計および建設工事(担当はクボタ環境サービス㈱)などを進める。完成予定は20年度末。

 18年度に着工した新学校給食センターには12億4543万2000円。20年度は5月末までに建築工事(施工は㈱山本工務店・佐々木建設㈱JV)を完了させるとともに、備品購入や引っ越しを進め、9月からの給食提供開始を目指す。20年度予算には工事費のほか備品購入費6億1949万6000円、需用費(食器・配膳消耗品など)1億3814万7000円を計上した。

 20年度予算案の一般会計の総額は506億8000万円で、前年度比4・4%減。普通建設事業費は49億9631万7000円で同35・5%減。市民会館耐震化および大規模改造や給食センター再整備などの大型事業が進捗したため大幅に減少した。


土浦市 当初予算案 主な事業


■ 水道事業老朽管更新事業=8億3000万円

■ 下水道事業汚水整備=6億5138万円

■ 下水道雨水排水路整備=4億8280万5000円

■ 《新》小中学校空調機器整備実施設計=1844万7000円

■ 《新》スマートインターチェンジ設置調査=580万円



【表=予算案】

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