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茨城県下妻市

新庁舎建設地で解体/砂沼周辺改修などに1・8億/20年度当初予算案

2020/03/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 下妻市(菊池博市長)の2020年度当初予算案が明らかになった。主なものでは新庁舎建設で建設予定地の既存施設解体や用地取得などに2億98万5000円を計上。また地方再生コンパクトシティモデル事業として砂沼周辺の改修などに1億8628万4000円を設定。図書館の設備更新に6864万6000円を盛り込んだ。

 新庁舎は市民文化会館の南側に建設を計画。予算案においては予定地の庁舎付属施設解体に2145万円、電柱移設に110万円、公共汚水ます設置に60万円、電話設備等移設に30万円、埋蔵文化財試掘委託に39万6000円、土地購入に6942万6000円、物件移転補償に7700万円を配分。

 また基本設計と事業者選定支援で委託料2970万円を設定しており、パシフィックコンサルタンツ㈱茨城事務所(水戸市)が担当。今後、基本設計をまとめた上で、補正予算等で事業費を計上し、20年度中に実施設計と建設工事を一括して発注したい考えだ。

 地方再生コンパクトシティモデル事業は、国が都市のコンパクト化や地域資源の活用などに取り組む自治体をモデル都市として選定し、まちづくりなどを支援するもの。

 20年度は地域資源である砂沼周辺の遊歩道改修に4000万円、多目的広場「Waiwaiドームしもつま」の音響設備改修や西日対策に7700万円を設定。このほか測量設計等委託に3588万4000円、スポーツ環境デザイン委託に1900万円、社会実験等委託に1440万円。

 市立図書館は01年の開館で設備関係の老朽化が進行していることを踏まえ、更新に着手する。工事費は空調設備に3755万4000円、中央監視装置に2860万6000円、太陽光設備に248万6000円を付けた。

 土木関係では南部環状線道路整備に9950万円、しもつま鯨工業団地のアクセス道路整備に6344万2000円、市道の維持補修に4700万円を設定。橋梁では高堀橋の架け替えや豊原橋の修繕などに1億6714万5000円を充てる。

 予算案ではこのほか19~20年度の継続事業として防災行政無線デジタル設備整備に工事費2億9000万円を計上。施工は㈱富士通マーケティング関越支社(埼玉県さいたま市)が担当。20年度は屋外拡声子局と戸別受信機の整備、既存施設の撤去などを行う予定だ。

 また旧千代川中学校の体育館と武道館の解体に3656万7000円、小島地内の消防団詰め所新築に2404万9000円を予算化している。

 一般会計の総額は167億1000万円で対前年度比0・5%(8500万円)の減。普通建設事業費は16億362万2000円で、都市計画道路南原・平川戸線整備や下妻中学校屋外運動場整備などの完了により同25・3%の大幅減となった。

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