県障害福祉課は、障害者支援施設「あすなろの郷」の再編整備関連事業で本年度、9300万円の予算を計上し、民間施設用地の造成設計と既存施設の解体設計に取り掛かるほか、県営新施設建築の基本設計についての公募型プロポーザルや、生活訓練施設を整備・運営する民間事業者の公募を行う。
あすなろの郷は1973年に水戸市杉崎町1460に開設。施設全体で老朽化が進んでいることから再編する。
再編内容は、最重度障害者の入所施設(200人、病院併設)を県立施設として新設し、別途、民間事業者による生活訓練施設など(敷地内に1棟60人、敷地外に複数棟170人)を整備する。
昨年度には、やまと技研㈱(桜川市)が測量と地質調査を実施。
本年度はまず、県営新施設の建設地にある学習棟(1974年築、RC造平屋、1017・73㎡)や体育館(76年築、RC造2階建て、延べ760・14㎡)、窯業棟(2003年築、RC造平屋、107・71㎡)などの解体設計が、営繕課から一般競争入札で発注となる。
その後、障害福祉課が民間施設用地の造成設計を一般競争入札で発注する。場所はサービス棟の北側。
また、県営施設建築の基本設計については、夏ごろにも公募型プロポーザルで選定を行う方針。
21年度には造成工事と解体工事のほか、県営施設の実施設計に取り掛かり、22年度から新施設の建築に着工、24年度中の完成を目指す。
【あすなろの郷配置図】