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一般競争を15日公告/予定価格は77・3億円/DB方式で病院建て替え/さんむ医療センター

2020/05/15 日刊建設タイムズ

 地方独立行政法人さんむ医療センターは15日、さんむ医療センター建て替え整備事業の総合評価一般競争入札を公告する。DB方式により、山武市成東202―2ほかの敷地面積約3万4800㎡に1棟以上・199床・延べ床面積1万5600~1万6200㎡の新病院を建設し、2024年2月14日までに竣工させるとともに、25年3月20日までに現病院の解体と整地を終える。予定価格は77億2727万2727円(税別)。

 主な業務内容は施設整備に係る調査、申請等の手続きに関する業務、施設整備に係る基本設計業務・実施設計業務・施工業務(建築、電気設備、浄化槽設置を含む機械設備、昇降機設備、機械搬送設備、外構、開発、計画に伴う敷地周辺道路整備、開発に伴う既設水路付け替えなど)・工事監理業務、既存施設の解体業務。

 応募者は建設企業単独、建設企業と設計企業のグループ、特定建設工事共同企業体(特定JV)と設計企業のグループのいずれかとする。参加資格要件は、19年度・20年度入札参加資格者名簿の、調達案件に対応する分類で登載されていることなど。また、設計業務・工事業務・工事監理業務を実施する者についても、それぞれ要件が付されている。

 今後は、20日に入札説明書などに関する説明会を開催し、25日まで質問などを受け付け、6月1日に質問などに対する回答を公表する。同月2~8日に参加資格要件確認書類を求め、同月12日に参加資格要件確認結果を通知。7月6~8日に個別現場説明会の実施を予定している。

 さらに、同月17日まで追加で質問などを受け付け、同月31日に回答を公表。9月17日まで入札提案書類を求め、開札に至る。10月26~28日のプレゼンテーションおよび選定委員会を経て、11月5日に落札者を決定、公表する予定。契約締結は同月上旬を想定している。

 新病院の整備方針として「利用者に優しい病院」「職員が働きやすい病院」「変化に対応可能な病院」を掲げている。

 分散している医療機能を1か所に集約し、▽急性期医療への対応▽二次救急医療の充実▽がん医療への取り組み▽周産期の医療の充実▽災害時の医療協力と役割▽感染症への対応▽地域医療機関との連携▽在宅医療・訪問看護サービスへの取り組み▽かかりつけ医、家庭医機能▽総合診療医の育成▽リハビリテーションへの取り組み▽院内医療情報システムと地域ネットワークシステムの構築▽遠隔カンファレンスの実施▽外部委託との連携――を推進する。

 外来部門、病棟部門、救急部門、手術・中央材料部門、放射線部門、内視鏡部門、検査部門、薬剤部門、リハビリテーション部門、健診部門、地域ケア部門(訪問看護、居宅介護支援事業所、地域連携室)、栄養部門、物品管理部門、事務・管理部門を整備。

 診療科目は内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、緩和ケア内科、外科、大腸・肛門外科、小児科、産婦人科、整形外科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、皮膚科、小児外科、麻酔科、歯科口腔外科、リハビリテーション科。

 病床数は一般急性期病棟95床(49床、46床の計2病棟)、回復期リハビリテーション病棟36床、地域包括ケア病棟48床、緩和ケア病棟20床の合計199床。

 駐車場は自走式とし、患者用350台程度、職員用300台程度、公用車用15台、高規格救急車用2台。駐輪施設は、バイク置き場兼用で屋根付き60台以上とする。

 既存病院は▽北棟=RC造5階建て、建築面積2176・38㎡、延べ床面積7678・37㎡▽中棟=RC造3階建て、建築面積約1339㎡、延べ床面積2784・96㎡▽南棟=S造6階建て、建築面積1219・82㎡、延べ床面積5930・38㎡▽カルテ庫棟=S造3階建て、建築面積79・14㎡、延べ床面積237・42㎡▽MRI棟=S造平屋、建築面積121・38㎡、床面積121・38㎡▽中央物流センター棟=S造2階建て、建築面積46・41㎡、延べ床面積92・82㎡▽看護宿舎=S造4階建て、建築面積159・232㎡、延べ床面積636・928㎡▽車庫棟=S造2階建て、建築面積150・07㎡、延べ床面積293・42㎡▽浄化槽2槽、ガス庫=RC造――で構成されている。

 入札説明書などは6月8日まで病院建設準備室(山武市成東167、電話0475―82―2521)で交付しているほか、ホームページに掲載。事業に関する問い合わせは同準備室まで。

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