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茨城県土浦市

基本計画検討委員会も発足へ/上大津地区統合小学校建設

2020/06/12 日本工業経済新聞(茨城版)

 土浦市は上大津地区における小学校の適正配置に向け、上大津東小、上大津西小、菅谷小の統合を検討している。適正配置実施計画の策定後、順調ならば9月にも統合小学校建設の基本計画策定委託を発注する見通し。同時期に基本計画の検討委員会を発足する予定。本年度内をめどにまとめる。2021年度にも基本設計に取り掛かりたい考えだ。

 上大津地区には神立小、上大津東小、上大津西小、菅谷小の4小学校と、土浦第五中学校がある。このうち複式学級を行っていた上大津西小が4月から菅谷小へ暫定的に統合されている。

 同地区の少子化が進んでいることを踏まえ、市は適正規模に満たない小学校の統合を検討。現在は適正配置検討委員会が実施計画案の策定を進めている。実施計画案では今後も適正な教育環境の維持が可能な神立小を除き、上大津東小、上大津西小、菅谷小の3校を統合するとした。

 統合校の整備候補地については①上大津東小の敷地内②第五中の付近③第五中隣接地(プール、体育館、屋外運動場など一部施設を共用)-の3案を検討。このうち第五中の付近や隣接地では新築、上大津東小では改修・増築または解体・新築を想定している。

 なお第五中を含めた小中一貫の義務教育学校については効果的な教育が可能になる利点がある一方、増築による建設費用が膨らむなどの課題があることから、現時点では導入を考えていない。

 適正配置実施計画案の策定に向けては新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、住民説明会などは行わず、ホームページや折り込みチラシなどで周知する考え。スケジュールや開校日についても併せて見直しを進める。

 策定後、基本計画策定検討委員会と、開校準備協議会をそれぞれ発足する予定。開校準備協議会では統合校の校名や規約、通学路、経営方針、開校記念事業などを検討していく。

 20年度当初予算には基本計画策定委託料761万2000円を設定している。

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