県立栃尾高校の生徒が、新型コロナウイルス感染症対策の一助にとフェイスシールドを製作。完成した100個がこのほど長岡市社会福祉協議会栃尾支部を通し、栃尾地域5カ所の高齢者福祉施設に贈られた。
栃尾青年会議所が5月中旬に協力を依頼し、同校が所有する3Dプリンターを利用しての製作が実現したもの。工業技術系列など4コースの専門科目を学べる強みを生かし「栃高」マークを記したオリジナル製品が誕生した。
5日の放課後、ボランティアに参加する3年生有志22人が機械実習室に集合。作業順に3班に分かれ、約1時間シールドづくりに取り組んだ。
最初のフレーム部分は、大阪大学の教授が公開した設計データを基本に3Dプリンターで製作。顔を覆うフィルム部分の素材などに改良を加え、安定性のある工作用のプラスチック板を使った。
作業には同校教諭のほか、栃尾青年会議所も立ち合い、声を掛け合って生徒の善意を指導。最終段階の仕上げの作業に加わる女子生徒は「楽しそうだし、人の役に立てると思って参加した」と感想を語った。
【写真=3年生有志22人が制作】