記事

事業者
群馬県南牧村

南牧村の台風19号災害復旧工事概要

2020/07/02 群馬建設新聞

南牧村は2019年10月の台風19号で被災した村道大上線と村道羽沢桧沢線で、復旧工事に取り掛かる。大上線は3、4工区の2カ所で発注時期を検討中。羽沢桧沢線は1、2工区を対象に8月ごろ指名競争入札により発注する。当初予算で工事費2億1100万円を確保。これまでに大上線2工区を発注、小井土建設(下仁田町)が受注している。

大上線の3、4工区復旧工事は、現場に向かうために使用する主要地方道下仁田臼田線が台風19号により路肩が崩落し、大型車両の通行が困難なため、県による同線復旧の進捗を踏まえ工事発注する。工事費2億1100万円は国庫補助事業分と20年度に災害が発生した場合に備える村単独事業分から構成される。なお、大上線2工区の落札額は720万円。

最も被災規模が大きいのは、熊倉船久保地内の大上線3工区。延長100mにわたり被害を受けた。復旧内容は◇盛土工=V5729・7立方m◇舗装工=A358㎡◇ガードレール工=L153m◇L型側溝工(300㎜)=L104m―。舗装工は◇下層路盤工=再生砕石40、t36㎝◇上層路盤工=粒度調整砕石30、t8㎝◇表層工=密粒度アスコン13(改質Ⅰ)、t4㎝―で仕上げる。測量設計は技研コンサル(前橋市)がまとめた。

このほかの復旧工事概要は次のとおり。

【大上線4工区】

熊倉船久保地内の延長166mで被災した。2445立方mの盛土工をメインに、429㎡の舗装工や延長101mでL型側溝工を実施する。舗装構成は3工区と同様。ガードレール設置工を延長119mで行う。測量設計は技研コンサルが手掛けた。

【羽沢桧沢線1工区】

砥沢竹ノ平地内の12m区間が被災。230㎡の法枠工に加え、法枠工施工箇所の下部へ240㎜×240㎜のU字溝を延長20m分敷設する。測量設計は南海測量設計(愛媛県松山市)が担当した。

【羽沢桧沢線2工区】

砥沢赤坂窪地内で約37m区間を復旧する。134立方mの擁壁工や240㎡の舗装工を実施するほか、延長20mの側溝工を施工する。舗装工は◇下層路盤工=再生砕石40、t11㎝◇上層路盤工=粒度調整砕石、t7㎝◇表層工=再生密粒度アスコン13、t4㎝―で進める。側溝工は道路を横断しているφ1500㎜のコールゲートパイプの敷設替えなどを行う。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら