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松本砂防事務所工事安全対策協議会

砂防関係論文で事務所管内の2人に栄誉

2020/07/01 長野建設新聞

全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会の優秀論文伝達式が30日、松本市内の国土交通省松本砂防事務所内で開かれ、同事務所長で工事安全対策協議会長を務める石田孝司氏が、優秀論文に輝いた相模組の西山義則さんと北陽建設の内川浩一さんに表彰状を手渡した(受賞者と関係者で記念撮影=写真右下)。

今回は全国から490の論文応募があり、その中から厳選された7論文が優秀賞に、1論文が特別賞に選定された。西山さんは、国発注工事の北股砂防堰堤改築工事における安全対策について、内川さんは県が発注した前ケ沢砂防堰堤工事におけるリスク低減対策について論文を執筆した。

受賞者あいさつで西山さんは「私は日頃、安全が第一と考えている。より良いものを日々考えながら施工した。今年もその継続工事を施工しているが、改善してより良いものができるよう工夫している」と、施工に対する姿勢を述べると、内川さんは「受賞は発注者様をはじめ自社の支援体制、現場における作業員の協力によるもの。今後も現場における絶対安全ということはないことを忘れずに、現場の皆さんと協力して安全確保の向上に努めたい」と述べた。石田会長は「現場で考えられるリスクをしっかりと洗い出し、これらに対し丁寧にリスクの低減を図るための方策を考え試行錯誤しながらも確実に対応されたということが私の感想」と述べ、工事の安全のために真摯に取り組んだ姿勢を高く評価した。県犀川砂防事務所の向山秀樹所長は「他の工事の見本となるよう安全管理に創意工夫して取り組んだ。発表会等を通して情報の共有や発信をしていただき、砂防工事の安全管理に寄与してほしい」と期待した。

松本砂防記念撮影

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